弁護士自治を考える会

弁護士の懲戒処分・不祥事専門のブログです。

弁護士が個人で原告になり訴訟提起、訴状に「送達場所」だけ記載、何も言わない裁判所。それを認めた判決書

訴状には原告の住所(居住実態がある住所)被告の住所は記載しなければなりません。

有斐閣 「民事訴訟法」第3版 2020年10月10日 著者 三木浩一 慶応義塾大学院法務研究科教授 弁護士

(1)当事者及び代理人

当事者の記載は原告及び被告が識別できる程度に特定したものでなければならない。当事者能力、訴訟能力、当事者適格、裁判官の除斥・忌避・当事者を基準として判断される事項がおおいからである。(一部著書より引用)

三木浩一弁護士は「東京平河法律事務所」所属

民事訴訟法規則

(当事者が裁判所に提出すべき書面)
第二条 訴状、準備書面その他の当事者もしくは代理人が裁判所に提出すべき書面には、次に掲げる事項を記載し、当事者又は代理人が記名押印するものとする。
一 当事者の氏名又は名称及び住所並びに代理人の氏名及び住所
二 事件の表示
三 附属書類の表示
四 年月日
五 裁判所の表示
2 前項の規定にかかわらず、当事者又は代理人からその住所を記載した同項の書面が提出されているときは、以後裁判所に提出する同項の書面については、これを記載することを要しない。 
「ある民事裁判の訴状」
東京地方裁判所 民事部 御中
                原告 小倉秀夫  (個人の印)
           訴 状
(送達場所) 東京都千代田区永田町1丁目11番30号サウスビル永田町9階
 東京都・・・・・・
 被告 〇〇
 損害賠償請求訴訟
上記は弁護士が個人で損害賠償訴訟を提起した訴状の一部、 原告はリベラルで有名な弁護士だそうだが、弁護士という肩書もない。「送達場所」は勤務する法律事務所(東京平河法律事務所)のようだが、その法律事務所の名称の記載はありません。
ある弁護士にこの訴状を見てもらうと、東京都千代田区永田町のビルの9階に居住する「小倉秀夫」という人が裁判所に提出した「訴状」としか見れないと述べた。
「サウスビル永田町」は国会議事堂や自民党本部に近く1階に中華レストランがあるテナントビルで居住スペースは無い。
弁護士が原告となった訴状を見てみましょう
令和3年12月1日
東 京 地 方 裁 判 所 民 事 部 御中
                 原告 福 永 活 也
当事者の表示
(送達場所) 東京都渋谷区 
 原告 福 永 活 也
東京都府中市〇〇
被告 山 口 三 尊
(原告は弁護士であり法律事務所の所在地は送達場所ではない、有名なユウチュウバーを訴えた裁判
 訴 
東 京 地 方 裁 判 所 御中    2016年8月5日
原告訴訟代理人 〇〇
同       〇〇
同       〇〇
〒143〇〇  東京都大田区
原告   神 原 元
川崎市中原区新丸子東2-895
武藏小杉合同法律事務所(送達場所)
同訴訟代理人  〇〇
同       〇〇
同       〇〇
山梨県〇〇
  被告 〇 〇
代理人が就任しても原告の神原元弁護士は個人の居住地を訴状に記載している。(二件の訴状はネット上にあったもの)
なぜ原告は勤務先、就業場所でなく居所の住所を記載しなければならないのか
① 被告にも裁判を受ける権利がある。
被告は反訴できるという権利があります。ところが小倉秀夫弁護士の「送達場所」は雑居ビルの9階の1室。住所の記載はありません、送達場所を原告住所として被告が反訴し裁判所でいくらか認められても執行することができません。ビルは1階の中華屋のオーナーのものです、賃貸借契約も原告ではなく別の方です、原告が住所を出したくない理由の一つではないかと思います。
② 除 斥
原告と裁判官が姻戚関係かもしれません。また原告あるいは身内の所有する賃貸マンションに裁判官が居住しているかもしれません。そういう疑念を晴らしておくには原告の住所を訴状に記載する必要があります。
               判 決
令和4年4月15日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官
令和3年(ワ)第5339号 損害賠償請求事件 口頭弁論終結日 令和4年2月4日
 判決  
当事者の表示 別紙当事者目録のとおり
主文
1 被告らは原告に対し各3万円及びこれに対する平成30年3月30日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え
(略)
別紙 当事者目録
東京都千代田区永田町1丁目11番30号サウスビル永田町9階
原告 小倉秀夫
東京都中央区〇〇
被告 ●●
ついに原告の住所の記載がなく送達場所を原告住所とした判決が下されました、
本来、原告が住所を秘匿したい時は裁判所に秘匿の申請をして認められれば訴状に住所は不要です。弁護士が名誉毀損等の損害賠償請求訴訟ではおそらく認められないでしょう。原告の行為は住所秘匿ではなく法のプロと呼ばれる方たちのなれ合いに乗じたものです。プロだからこういうことができるのです。
どうして原告は住所を隠せたか?
原因1 裁判所の訴状審査
裁判所はこの雑居ビルが小倉弁護士の勤務先ということは知っていたでしょう。小倉先生は岡口基一裁判官の訴追の代理人を務め、常にリベラル的な発言では有名で、独特な法の解釈はファンも多く、名誉毀損事件等多くの訴訟を代理人として受任している、東京地裁で小倉秀夫弁護士を知らない民事部はないと思います。裁判所は原告について調査はほとんどしません。弁護士が原告で記載されているところが住所ではないと知っていても100%スルー?してくれるでしょう。
原因2 被告及び代理人のまさか! 
代理人の弁護士は訴状を詳しく見ていません。原告住所などほとんど見ていないと思われます。訴額、提訴理由、答弁書提出期日が関心のあるところ。法律のプロだから陥るのです、また時間をかけて住所で争うより本案に入り判決をもらったほうが被告のためになるという考えがあるのも確か。
つまり裁判というものは法のプロが集まってなれ合い、法曹村の習慣を守り、そこは争わないほうが早く報酬にするのには、被告のためでもあります・・・!!・・・
見事です、小倉先生、これから使える判決を取っていただき感謝いたします。さすがに足跡を残しますね~。
今回の判決から私たちは学んで有効利用することを考えましょう!
これから本人訴訟で訴える場合、原告の住所はどこでも良いということです、原告住所の記載なく「送達場所」の住所を原告住所として東京地裁第4民事部が認定したのです、
訴状の住所は勤務先であろうと、アルバイト先のコンビニであろうと、ネットカフェであろうとどこか書面が届くとこならどこでもいいということです。
住所秘匿の申請などめんどくさい事は不要となりました。
アルバイト先の住所を記載して裁判所から文句が出れば今回の訴状、判決文を見せて、弁護士なら認めておきながら一般市民は認めないのかと、「差別だ~」とやればいいのです。裁判勝つかどうかは知りませんが!
ただし、住所秘匿した場合、訴状記載の住所と現住所(本人確認)が相違した場合不利になることもあるという裁判所の通知。
秘匿申出の通知 https://www.courts.go.jp/asahikawa/vc-files/asahikawa/file/21-1hitoku.pdf
住所を秘匿した場合,住所の連続性が確認できなくなることから,判決や審判,調停等で決まった内容を実現するための強制執行の手続に支障が生じたり,不動産の登記手続ができないなどの問題が発生することがあります。
そしてもうひとつの疑念
被告のお一人は既に裁判所が認めた金額を指定された口座に振り込んだそうです、余命という人から大量懲戒の呼び掛けに応じてしまい確かに不当な懲戒だったかもしれないが何人もの弁護士から訴えられた。もう早く忘れたいからいわれるままの口座に振り込んだ。お気持ちはよくわかります。
振込んだ口座が次の口座であればちょっと待ったです。
みずほ銀行 町村会館出張所 普通 29452×× 弁護士小倉秀夫預かり口口座 小倉秀夫 (以前に自身がネットに和解書を公開した時にあった口座)
弁護士は代理業です、誰かの代理人に就任し報酬をいただくことを生業としています。預かり口口座(預り金口座)とは、依頼人、相手方からの示談金和解金を一時預かりする口座のことです。ここに預り金以外の自分で得た金を入金していいかの問題です、裁判で得たと言っても原告は個人で訴えたはずです、
預り金の取扱いに関する規程 改正平成29年3月3日 東京弁護士会
第二条 会員は、預り金及び預り預貯金を預かり保管した目的以外に使用してはならない
第三条 会員は預り金の保管に備えるため、預り金のみを管理する専用の口座を、銀行その他の金融機関に開設しなければならない。
第四条 会員は預り金を保管するときは自己の金員と区別し預り金であることを明確にする方法で保管しなければならない
民事裁判とは、相手の主張でおかしなところがあったとしてもスルーしてしまえば認めたと同じになります。
おかしいではないか、そんなことが通用するのかと文句をいうと裁判所から5年間も被告にさらされます。
東京地裁で今も残る数少ない平成30年ものがいよいよ結審
裁判のお知らせ 
令和4年6月6日 東京地裁526号法廷 1時10分
事件番号 平成30年第26226号 損害賠償請求訴訟 第2回口頭弁論期日(結審)
原告 弁護士のあの人 
被告 懲戒が好きなこの人
被告が平成30年5月に原告の所属する東京弁護士会に懲戒を申し出た、すると原告は8月に「不当懲戒」であると裁判提起、訴額200万円、この懲戒は5年経った現在も東京弁護士会綱紀委員会で審議中、6月初めにも懲戒請求者の主張書面を提出、平成31年3月11日に第1回口頭弁論期日(1回目は被告欠席でも良いとされるが裁判所から懇願され出頭なんでかな?)そこで被告が原告の住所がありませんがと述べたためどういうことか第1回目から約4年の間、期日なし、なんもなしで書面のやりとりを半年に1回程度。今回の2回目で結審、意見陳述があります。
ご近所お友達お誘いの上、ご来場ください、