イメージ 1
 
 
日弁連広報誌「自由と正義」2014年5月号
弁護士懲戒処分の要旨が掲載されています。
今日は一覧ですが明日からはお一人お一人詳細を研究します。
今月もベテランばかりです。
 
① 棚瀬孝雄 37340 東京 戒告 処分日 2月5日
離婚事件。こども面会交流をされている方には参考となる懲戒処分の要旨です。少しやりすぎでした
 
② 佐藤敦史 10366 第二東京 戒告 処分日2月5日
財産管理事件で不適切な事件処理
 
③ 小山 晃 22533 三重 戒告 処分日2月5日
戸籍謄本不正交付
 
④ 吉田宣之 31272 第二東京 業務停止1月 処分日2月7日
高額な弁護士報酬を請求
 
⑤ 竹川進一 14702 長野 除名 処分日 2月9日
長野にこの人ありと言われた竹川弁護士についに除名処分
 
⑥ 我妻正規 18904 広島 戒告 処分日 2月10日
事件放置
 
⑦ 中丸正三 18900 広島 除名 処分日 2月20日
事件放置し行方不明
 
⑧ 本田陸士 13025 大阪 業務停止1年 処分日2月25日
預り金の着服
 
⑨ 佐藤有文 15564 愛知 戒告 処分日 2月26日
債務整理事件の怠慢な事件処理
 
⑩ 松田豊治 21992 第一東京 除名 処分日2月27日
貸付金の債務保証等・非弁提携系では有名な弁護士
 
⑪ 懲戒処分の変更(公告)
笠井浩二 17636 東京 退会命令→業務停止6月
3回目の処分変更。退会から業務停止はほとんどありません。
処分変更の言い訳の要旨
 
□2014年2月28日 弁護士登録者数 35072名
 
        イメージ 2
 
 出ました!登録番号 50000番
おめでとうございます。50000番を見事射止めたのは
岡村稔弁護士 紀尾井坂テーミス法律特許事務所 第二東京です。
新人の弁護士さんかと思ったら裁判官退官した方でした。
岡村稔裁判官
前後賞
49999 栗野翔一 第一東京
50001 小林正樹 第一東京 
 
「自由と正義」5月号は任期満了で退任される日弁連前会長・山岸憲司氏の「2年間を振り返って」という特集記事が掲載されています。ほとんどが自慢話ですがその中で「会員の不祥事」について述べておられます。その前の会長の宇都宮健児弁護士にはなかったことです。
「会員の不祥事」(自由と正義2014年5月号57ページ)
この2年間、弁護士による深刻な不祥事には遺憾の意を通り越し、ほんとうに心を痛めてきました。私たち弁護士・弁護士会の活動のためには、弁護士に対する市民の信頼が必要不可欠ですが、その信頼を大きく損ないかねない問題で弁護士自治の鼎の軽重が問われかねません。
倫理研修も充実し弁護士会の綱紀懲戒制度も一般の方々が思っているよりは、はるかに厳正に行われているはずですが、それでも不祥事が続けて発覚する事態に執行部は悩まされました。
不祥事を早期に発見し市民に被害を与えないようにする一層の努力が
必要であると思います。私はこの間、非行を早い段階で探知できるよう制度を見直す、非行の端緒となり得る諸情報を総合して分析・判断する、被害の拡大防止を図る、原因究明・再発防止を徹底する、と口を酸っぱくして言ってきました。
そして皆さまのご賛同をいただき、預り金等の取扱いに関する規定も制定しました。また弁護士職務の適正化に関する委員会を設置し活動を開始してもらいましたし全国各地から綱紀や市民窓口・紛議調停の担当弁護士・担当役員に日弁連に集まってもらい、対応策についての情報交換、意見交換をしてきました。これからも弁護士による不祥事に対する厳正な対応と再発防止のための継続的な取組が必要です。
いろいろな意味での「弁護士の質」への信頼があり「親しみやすさ」が
あり『誠実な対応』があってこそ弁護士へのアクセスが拡大し社会における法の支配が確立するのだということを肝に銘じていかなければならないと思います。