国選弁護人として担当した傷害事件の被害者らに対し、被害届を取り下げるよう脅したとして、警視庁捜査1課は10日、証人威迫と強要未遂の疑いで第一東京弁護士会に所属する弁護士棚谷康之容疑者(52)を逮捕した。
 逮捕容疑は、昨年9月中旬、ホストの男に暴行を受けて大けがをした20代の女性やその母親に宛てて「傍聴人の前で決して愉快でないエピソードが白日の下にさらされる」「心にもない被害届は取り下げた方がいい」などと封書やはがきを送って脅した疑い。
 同課によると、ホストの男は昨年9月上旬に傷害容疑などで逮捕され、棚谷容疑者が弁護を担当。調べに対し容疑を否認している。

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