ストーカー規制法違反で有罪・罷免の元裁判官、法曹資格回復へ

ストーカー規制法違反で有罪となり、罷免された元裁判官が、法曹資格を回復されることになった。 下山芳晴元裁判官(63)は、2008年、部下の女性職員にメールを執拗(しつよう)に送るなどして、ストーカー規制法違反の罪で有罪が確定し、裁判官を罷免されていた。
下山元裁判官は、罷免後、大学職員や警備員を務めるなどしていたが、弁護士登録を希望しているということで、国会の弾劾裁判所は、「自己の過ちを深く反省し、考え方や行動を改める、人格の改善があった」と指摘し、資格の回復を決定した。
罷免された元裁判官の資格回復が認められたのは4件目で、1986年以来、30年ぶりとなる。

弁護士自治を考える会
法曹資格回復ということは弁護士になるということです、
どこの弁護士会に所属したかについては判明しだい記事にします。



2008年の報道

ストーカー容疑の判事、第三者装い?迷惑メール捜査依頼

5月23日3時6分配信 読売新聞

 宇都宮地裁判事の下山芳晴容疑者(55)(東京都文京区千石)が、裁判所職員の女性に面会を迫るメールを繰り返し送ったとされるストーカー規制法違反事件で、逮捕前に女性からメールについて相談を受けた下山容疑者が、知り合いの警察庁幹部に捜査を依頼していたことが22日、わかった。 この幹部が山梨県警本部長に情報を伝えたため、事件が発覚した。県警は下山容疑者が無関係の第三者を装ったとみて調べている。 発表などによると、下山容疑者は、甲府地家裁都留支部長だった2月19日~3月19日、顔見知りの女性の携帯電話に「今夜会えるのかな」などのメールを十数回送り付けたとされる。メールは匿名で利用できるフリーメールのアドレスが使用されていた。 県警関係者によると、女性は下山容疑者がメールの送り主だと疑い、メールを下山容疑者に見せ、「差出人が分からない変なメールが来る」と相談しながら反応を探ろうとしたという。 下山容疑者は「警察にいる知人に話をしてあげる。県警に相談したら」などとアドバイスしたうえ、3月ごろには、大学時代の同級生だった警察庁幹部に電話し、「私の部下が迷惑メールで困っている」と伝えて捜査を促していた。