日弁連広報誌「自由と正義」10月号がようやく届きました。
東京の弁護士の皆さんには14日に配布されていますが、やはり箱根と関ケ原を越えるには時間がかかったとみえ18日の午後に到着しました。まだまだ東京と地方には情報の取得にも格差があるということだと思います。
今月は6名の弁護士の懲戒処分の要旨が公告として掲載されています。
本日は一覧です。

① 都築 眞弁護士(愛知)11348 戒告 処分日6月10日
所得隠し 懲戒請求者は「弁護士自治ウオッチャー」
② 太田真也弁護士(東京)37657 業務停止1月 処分日6月17日
業務停止中の業務
③ 生田輝雄弁護士(香川)22848 戒告 処分日6月30日
業務停止中の業務
④ 小林弘明弁護士(二弁)22717 戒告 処分日6月21日
法人の顧問として調査不足
⑤ 赤根良一弁護士(福岡)10645 業務停止2月 処分日6月28日
弁護士会費等未納
⑥ 一宮正寿弁護士(東京)24828 業務停止1年 処分日7月7日
保釈保証金の返還が遅かった

◇2016年7月31日現在の会員数
会員 37614名 特別会員9名 外国特別会員398名

◇登録取消し(法17条関係分)
6月22日 大峰義孝 25504 東京  法17条1号
6月25日 説田正幸 38354 愛知  法17条1号
6月29日 中筋一朗  7471 大阪  法17条1号

愛知の説田正幸弁護士には弁護士自治ウオッチャーが懲戒請求を出していました。愛知県弁護士会は会長談話もせず取消しをして終わってしまいました。

処分変更(業務停止2月から業務停止1月に変更)
中田康一弁護士21201(二弁)2015年7月15日の業務停止2月を1月に変更。
後日記事にします。
自由と正義には[採決の公告]も掲載されます。これは弁護士が処分を受け、処分は不当であると審査請求を申し立てその結果が公告として掲載されます。
10月号 採決の公告(棄却)
中田康一弁護士(二弁)2014年12月11日付 業務停止4月 審査請求棄却
中田康一弁護士(二弁)2015年5月24日付  戒告  審査請求棄却

弁護士の懲戒処分は単位弁護士会によって処分に差があります。単位弁護士会の懲戒委員会に処分の種類を任せているからです。似たような業務停止中の業務、法律行為で香川は戒告、東京は業務停止1月です
[弁護士自治を考える会]では今まで処分があったものを公開しデータ化して
おりましたが、近く処分しなかった懲戒請求申立をデータとしてまとめていきます。年間約2500件ほどの懲戒の申し立てがあり処分は約100件です。毎年出された約95%は処分されないのです。ここまでやっても処分しなかった。ここまでやっても処分しないという例をこれからまとめていきます。
皆さんが出した懲戒請求の棄却された議決書を集めていきます。
近く送り先などを発表いたします。
処分した例は日弁連も所持していますが、処分しなかった例は日弁連も持っていないと思います。懲戒請求を出すときの参考に、また弁護士の皆さんもここまでならやっても大丈夫、東弁はダメでも二弁は非行にならないなど参考にしていただき、日々の業務にご活用いただきたいと思います。

 今月の自由と正義が遅れまして申し訳ございませんでした。
 それでは、おまけです。
 間違いをするなら大きな間違いの方がわからない?!
 下のポスターには大きな間違いが1か所ありますが、どこでしょうか?!

イメージ 1