会費滞納で業務停止1年 工藤会事件担当の弁護士 福岡
福岡県弁護士会は13日、会費を滞納し、顧客からの預かり金記録を残さなかったとして、同会所属の真尾亮弁護士(64)を業務停止1年の懲戒処分とした。
真尾弁護士は、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が関与したとされる放火事件で、公判中の同会系組員の弁護人を担当するなどしている。別の弁護士もいるため、審理には影響しないとみられる。
弁護士会によると、真尾弁護士は28カ月分の会費約124万円を滞納したほか、日弁連の規定に反して預かり金の入出金状況を記録しなかったなどの違反があったとしている。会費は既に支払われたという。
引用
サンケイ
弁護士自治を考える会
何があっても会費だけは払わなければ、会から庇ってもらえません。
会費を2年も待ってくれる業界は無いでしょう。
滞納が無くなったのですから業務停止3月程度でも良いのですが、業務停止1年は他の処分理由が大きかったのではないかと思います。
【弁護士会費はいつまで待ってくれるか!】
真尾弁護士は2回目の懲戒処分になりました。
(報道がありました)
県弁護士会:北九州の弁護士、業務停止1年に /福岡
毎日新聞 2014年03月26日 地方版
県弁護士会は25日、依頼を受けた遺産相続を適切に処理しなかったなどとして、同会所属の真尾亮弁護士(60)=事務所・小倉北区=を業務停止1年の懲戒処分にしたと発表した。 弁護士会によると、真尾弁護士は長年、うつ病を患っているという。2010年12月に相続財産の分配業務を引き受けたが、死亡者の預金など100万円を依頼者に分配しなかった。依頼者の懲戒申し立てを受け弁護士会が調査したところ、支払いに応じたという。真尾弁護士に関しては04年以降、計30件の苦情が弁護士会に寄せられていたという
懲 戒 処 分 の 公 告
福岡県弁護士会がなした懲戒の処分について同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告公表に関する規定第3条第1号の規定により公告する
1 懲戒を受けた弁護士
氏 名 真尾 亮
登録番号 18136
事務所 北九州市小倉北区
真尾法律事務所
2 処分の内容 業務停止1年
3 処分の理由の要旨
(1)被懲戒者は2010年12月20日Aの相続人であるB及び懲戒請求者から両者が成立させた遺産分割協議書に基づく生命保険金の支払請求、預金の払戻請求等及び懲戒請求者らに対するこれらの金員の分配を受任した。被懲戒者は2011年5月2日までに生命保険金550万円の支払を受け、同年12月6日に預金394万3651円の払戻しを受けた。
被懲戒者は懲戒請求者から分配金の支払を求められたにもかかわらず放置し2012年7月20日に懲戒請求者から分配金の支払請求訴訟を提起され訴訟係属中に合計575万5553円を支払ったがその余の残金を支払わず残金100万円等の支払いを命じる判決が確定した後の2013年6月3日まで支払わなかった。
(2)被懲戒者は懲戒請求者と連絡が付かない旨の苦情が2011年4月頃から所属弁護士会に複数寄せられるようになり、所属弁護士会からの連絡にも応じなくなったが2012年8月1日にようやく面談に応じその後所属弁護士会は被懲戒者を支援する弁護士を決め、被懲戒者の受任事件の一部について処理を進めた。しかし2013年1月頃、再び被懲戒者と電話が繋がらない、依頼した事件の処理が手つかずになっているなどの苦情が所属弁護士会に寄せられるようになった。
被懲戒者は所属弁護士会からの連絡になかなか応じず面談予定日になって体調が悪いので延期してほしい旨の連絡が被懲戒者の妻からあるなどした後、所属弁護士会が同年3月22日に同月24日までに連絡をすることを要請する文書を送付したにもかかわらず期限までに連絡をせず、その後も連絡をしなかった。
(4)被懲戒者の上記(1)の行為は弁護士職務基本規定第45条に違反し上記各行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。
4 処分の効力を生じた年月日
2014年3月24日
2014年7月1日 日本弁護士連合会