弁護士の選び方 ② 弁護士・法律事務所をネット検索し調査しよう

弁護士に依頼するということは、あらゆる場面があります。一概でいえません。民事、刑事、相手方に徹底抗戦して一矢報いたい場合もあれば、逆に自分に非があり訴えられた、何とか支払いを少なくしたい等、置かれた立場によって弁護士選びは違ってくるはずです。重要なことは依頼する弁護士にどのくらいの力量、戦闘能力があるか調査しなければなりません。また相手方弁護士の能力も調査しなければなりません。どこに頼んでも同じということはありません。

 

どこの弁護士に相談しようか、依頼しようか、先ずネットで検索しましょう

 

日弁連弁護士検索  https://www.bengoshikai.jp/

 

弁護士の登録があるか、事務所の所在地はどこかが分かります。弁護士として名簿掲載されている。資格がある。それだけです。それ以外の情報はありません。過去の情報、出身大学の情報もありません、業務停止の記載がある時があります。この期間は相談、依頼はできません。相手と同じ弁護士会の弁護士に依頼する。いい場合も悪い場合もあります。

 

単位弁護士会にも独自の弁護士検索がありもう少し詳しく書いてあります。

京都弁護士会 https://www.kyotoben.or.jp/search/kensaku_name_frm.cfm

第二東京弁護士会 https://niben.jp/orcontents/lawyer/form.php

札幌弁護士会 https://www.satsuben.or.jp/search/

 

(札幌弁護士は業務停止の期間中は検索リストから消えます。停止期間が明ければ復活します。懲戒処分の公表であれば現在この弁護士は業務停止を受けていると公表すべきと思いますが、業務停止期間中は弁護士資格もないとリストから外すというのが札弁の考え方です。)

 

 

自分が選ぶ弁護士を先ずネットで調べることは(当然相手方弁護士も調査)

①所属弁護士会 ②登録番号(キャリアが分かります)③ 法律事務所は代表か勤務か、1人事務所か複数の弁護士がいるのか調査しましょう。

 

また、大都市の弁護士会は派閥で構成されています。自分が選ぼうとする弁護士と相手方についた弁護士が同じ派閥ではやりにくい事もあります。ネットで弁護士名を入れ派閥と検索してみてください。次に『自由法曹団』で検索をしてください。派閥は弁護士会単位ですが、自由法曹団は全国組織です。左翼系で日本共産党を支持している弁護士の組織です。ここが相手になるのか、こちらに就くのか、良く考えなければなりません。ただし、若い弁護士は検索で出て来ない時があります。(詳しくは後日)

 

最後に狙いをつけた弁護士のホームページを覗いてみましょう。

HPには宣伝文句しか書いてないのは仕方がありませんが、例えば、『当事務所は刑事、民事、なんでも可能。親切、依頼人の話を聞く、敷居が低い!』と書いてありますが無視しましょう。ヤミ金でも『実績、信頼、安心の〇〇金融』と宣伝しています。あの先生はよく話しを聞いてくれたと弁護士を誉める方もいますが、弁護士は商売で必要な事を聞いているのですから特別親切ではありません。

 

『弁護士紹介』を見てください。当然、懲戒を受けたことがあるなどと都合の悪いことは書いてありません。ここに弁護士選びのヒントがあります。

 

弁護士登録から事務所開設までを見る。

例えば『2000年弁護士登録 2012年〇〇法律事務所開設』2000年から2012年までの12年間の活動履歴がありません。お知らせしたくないことがあるのでしょう。例えば多くの法律事務所を渡りあるいた、法律事務所を設立し潰して名前と所在地を変えた。5年以上の空白、弁護士としての軌跡がない場合は要注意です。

どこの大学を卒業したか

東京大学法学部卒業や京都大学が弁護士として腕がいいというのではありません。受験勉強と社会の争いごと、もめ事、は勉強した法とおりに行かないことの方が多いでしょう。法学部でない学部を卒業して苦労した弁護士さんもいます。一度社会に出て弁護士を目指した方もいます。有名大学法学部を卒業して過払請求専門の事務所もあります。過払い事件が好きだから!夢は過払い請求弁護士!そんな弁護士はおそらくいないでしょう。依頼する内容によって考えてみましょう。

 

即弁かどうか!

司法試験に合格し、どこにも勤務しないで即開業した弁護士がいます。即弁がダメというのではありません。逆に民間企業に就職し苦労して弁護士を目指した方もいます。依頼内容によって考えてみましょう。

登録番号

登録番号が新しくても元裁判官、元検察官が定年退官して弁護士登録をした方もいます。途中で弁護士になった方もいます。元裁判官だから裁判所に顔が効く、元検察官だから刑事に強いという考える方もいますが、一概には言えませんが登録番号は弁護士選びのよいヒントになります。例えば同期をどう利用するか(詳細は後日)

 

弁護士会の役職

HPの弁護士紹介で弁護士会の役職を書いている弁護士もいます。単位弁護士会の会長、副会長、日弁連の役職ですが、弁護士会の役員が優秀な弁護士であるとは無関係です。弁護士会長に依頼すれば相手は怯むなど絶対にありません。逆にファイトむき出しでくるかもしれません。会長の事務所に訪問して会長が受けてくれると思っていたら担当は新人の弁護士ということはよくあります。弁護士会元副会長の懲戒処分、副会長の横領事件は過去いくつもあります。(詳細は後日)

 

弁護士・期別・登録番号・登録番号別懲戒数

 

 

 

 

弁護士会は派閥で構成

弁護士会会長は派閥から選出される