佐賀県公安委員長が県弁護士会長を兼務 支障「なし」

佐賀県弁護士会の新会長に副会長の安永恵子氏(47)が就任し、6日に記者会見を開いた。安永氏は県公安委員会の委員長も務めており、所属する安永法律事務所は県警が顧問契約する弁護士事務所。県弁護士会長は人権を擁護する観点から、時に検察や警察に批判的な声明も出す立場となりうるが、安永氏は県公安委員長との両立に「支障はない」との見解を示した。県弁護士会によると、会長に女性が就任するのは初めてという。会長選には安永氏のみが立候補し総会で承認された。就任は1日付で任期は1年。安永氏は会見で、男女共同参画の推進や弁護士会の活動の広報の充実などに力を入れる意向を示し、「弁護士は公益的な活動もしている。手弁当で出前授業をやっている弁護士活動などの周知をしていきたい」と述べた。  県弁護士会はホームページで、「弁護士は法律を正しく適用するプロとして、社会正義の実現のための活動も行います。その中核が、各県の弁護士会」とうたう。犯罪被害者や容疑者、被告人の人権を擁護する観点から、これまで検察や警察に対して批判的な会長声明も出してきた。  県弁護士会のトップが県公安委員長も兼務していることについて、安永氏は「県公安委は県警を管理する役割。権限の行使であるとか活動に対して支障が出るとは考えていない」との見解を述べた。所属事務所が県警の顧問弁護士事務所を務める点は、「少なくとも私個人が顧問弁護士契約をしているわけではない。これ以上の回答は控えたい」とした。  県公安委員長としては、昨年、佐賀県警の事件相談への対応が問題視された、福岡県太宰府市の女性暴行死事件への姿勢が注目された。  女性の遺族は事件前に鳥栖署に何度も相談し、被害届の提出も希望したが、署は内部文書「相談等取扱票」に、提出の意思を「なし」と記載し、事件化しなかったことが明らかになった。遺族は今年1月、県公安委に第三者による委員会を設け、県警の一連の対応に関する再調査を求める文書を提出した。  県公安委は2月、県警に「相談者により一層丁寧な対応」を求める「提言」を出したが、安永氏は県議会で県公安委員長として答弁した際に、県警と歩調を合わせて「不備があったとの事実認定はしていない」などと、県警の一連の対応を問題視しない姿勢を示している。

引用 朝日 https://www.asahi.com/articles/ASP4676C7P46TTHB00D.html

弁護士自治を考える会

これで2021年度中は佐賀県弁護士会の弁護士が横領事件を起こしても起訴されることはないでしょう。業務に支障があろうとなかろうとひとつはお辞めになることが不要な推測をされないためにもよいかと!

佐賀県では名門の法律事務所です。

安永法律事務所
http://www.yasunaga-law.jp/index.html

弁護士紹介
安永 宏(やすなが ひろし)
弁護士紹介安永法律事務所 所長・弁護士
中央大学法学部 卒業
弁護士登録(昭和44年)

経歴
 元佐賀県弁護士会会長
 (昭和59年~平成2年、平成24年4月~平成25年3月)
 元日本弁護士連合会常務理事
 元佐賀調停協会連合会会長
 元佐賀県教育委員会教育委員長 等

安永 恵子(やすなが けいこ)
弁護士紹介青山学院大学法学部公法学科 卒業
弁護士登録(平成16年10月)
萬年・山口法律事務所(福岡市)入所
萬年・山口法律事務所退所(平成19年10月)
安永法律事務所入所
プロフィール
弁護士会 佐賀県弁護士会所属
所属団体・役職 (株)戸上電機製作所 社外取締役監査等 委員
(株)佐賀共栄銀行 社外取締役監査等 委員
(公財)佐賀県女性と生涯学習財団(アバンセ) 評議員
佐賀県弁護士会 副会長
日本弁護士連合会 男女共同参画実現本部 幹事
日本弁護士連合会 犯罪被害者支援委員会 委員
佐賀県収用委員会 委員
佐賀県公私立高等学校連絡協議会 委員
佐賀県いじめ問題対策委員会 委員
佐賀県美しい景観づくり審議会 委員
佐賀市公平委員会 委員
佐賀市公共事業評価監視委員会 委員
佐賀市開発審査会 委員
白石町懲罰審査委員会 委員
みやき町いじめ・体罰等問題対策委員会 委員
佐賀家庭裁判所 参与員