子連れ去る不審者を想定し初訓練 新居の育児支援施設
2021年7月2日 05時00分 (7月2日 05時03分更新)

刃物を持った不審者役(右)から幼児役(左)を守る保育士=湖西市新居町で

刃物を持った不審者役(右)から幼児役(左)を守る保育士=湖西市新居町で

 湖西市子育て支援センターのびりん(新居町)は、不審者の侵入を想定した訓練を初めて開いた。湖西署が協力し、センターの指導員を務める保育士ら十一人が一一〇番通報や幼児の逃がし方、刺股の使い方などを確認した。 (鈴木太郎)
 緊急時の実践的な対処法を身に付けるため、センターが署に依頼した。生活安全課の村松寮(つかさ)係長が不審者役として侵入。離婚した妻との復縁を図るため、センターに預けられた実子を連れ去ろうとする想定で訓練した。
 保育士らは幼児役と指導員役に分かれて参加。刃物を持って脅す不審者役に刺股で立ち向かったり、幼児役を安全な場所に避難させたりした。恐怖心から思うように動けない保育士も出た。
 実子役の壁となって不審者役に相対した中村由美子さんは、実子役を逃がした後に刺股で向かおうとしたところを襲われた。「頭の中が真っ白で、自分から危険な目に遭いにいってしまった子どもを一時的に一人きりにしたのも失敗だった。不審者に先回りされ、とっさの判断の難しさを実感した」と振り返った。
引用中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/283078。
弁護士自治を考える会

子どもを連れ去りにくる不審者は刃物を持ってくる父親という設定にしています。職員は『さすまた』で父親を追い詰めていたところを襲われた。

子どもを連れ戻しにくる父親は刃物を持って保育士にも襲ってくる。。そういう事件が過去にあったのでしょうか。不審者の訓練という名目だけでよかったのではないでしょうか。『さすまた』で追い詰められた父親の姿を子どもが見るのですから訓練といってもやりすぎでは、施設にいる子どもは他にも離婚している場合もあります。子どもたちの間で、「君の父さんは刃物持って襲いに来る」といじめの対象になりませんか?

京都府警八幡署が幼稚園で行った訓練写真、さすまたで追い詰められる父親役の警官

2019年5月24日付 京都新聞本誌

子ども連れ去り防げ、さすまた持ち職員が訓練・京都・八幡
母親と暮らす子どもを別居の父親が連れ去ろうとする事件を想定した訓練が23日京都府八幡市男山金振の山鳩こども園で行われた。ドメステックバイオレンス(DV)や児童虐待が増加傾向であることを背景に同署が呼びかけた。訓練では父親役の署員が塀を乗り越えようと試み、園の職員がさすまたで対抗、園児を避難させた、警察官が駆け付けるまでの5分間を、どのように耐えるかが問われた。同署は子どもの情報を職員が共有▽暴力を避けるため扉越に対応▽警察官到着まで時間稼ぎをする、などと説明、向日路孝祥生活安全課課長は『子どもの安全確保を第一に対応を』と話した。訓練を終え、〇園長は『興奮する相手との5分間は長かった侵入されたら、と思うと怖かった』と疲れた表情だった。

子どもに会えない父親や当事者の方、当会からも訓練はやりすぎ、父親が暴力を振う前提であり人権侵害だと抗議文を提出。京都府警八幡署は訓練は子どもの連れ去りではなく単なる不審者の訓練と訂正した、幼稚園もホームページから訓練写真を削除した。

当時訓練を行った警察は「不適切な呼称の訓練であった」子ども園は「不審者に対する訓練」と改めております。京都新聞社京田辺支局の女性支局長(1名のみ)は抗議を受けて回答、記事は警察発表であり、訓練は必要であるとの見解を変えることはなかった。京都新聞本社編集局の回答は一切行わず京田辺支局にこの件の見解を任せた。

中日新聞にもどのような意図でこのような記事を出したのか問うてみたいと思います。