子供の権利・法律問題を中心に活動している佐藤みのり弁護士が28日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に出演。卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん（34）の元夫で、16年リオデジャネイロ五輪台湾男子代表の江宏傑さん（34）が27日に都内の日本外国特派員協会で会見を行ったことについてコメントした。
江さんは、福原さんが台湾から日本に連れて行った後、連絡が取れなくなっている長男（4）について、江さん側へ引き渡すよう東京家裁の決定が出たことを明かした上で、既に強制執行の申し立ても行い、進展次第では未成年者誘拐罪で告訴する可能性を示した。一方で、福原さん側は最終的な判断が下されていないと反論。主張が真っ向対立する泥沼の全面バトルに発展した。
福原さんは2016年に江氏と結婚し、17年に長女、19年に長男が誕生。21年に離婚した際には、2人の子供の親権について、離婚後も父母双方が親権を持つ「共同親権」となると説明していた。
佐藤弁護士は、福原愛さんが長男を引き渡さなかった場合について、
（1）強制執行、抵抗される場合も考慮し執行官以外に警察も協力する
（2）刑事告訴、未成年者誘拐罪の可能性、3カ月以上7年以下の懲役ーーの2つの可能性を指摘。
「すでに強制執行の申し立てがなされているということなので、このまま任意の引き渡しがない場合には、もうそちらの手続きに進むことになります」とし、司会の羽鳥慎一アナウンサーが「もう1つの可能性が刑事告訴。罪に問われる可能性がある」と聞くと、「そうですね、このような事案において、実際に未成年者誘拐罪に問われたという事例がありますので今回についても、分析した結果にはなりますが、罪に問われる可能性はあります」と自身の見解を述べた。
佐藤みのり弁護士が今回の事案でコメンテータとして中立、公平かというと若干？が付きます
佐藤みのり弁護士 登録番号48812 神奈川県 佐藤みのり法律事務所
2008年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業（首席）2012年 慶應義塾大学法科大学院卒業。2012年 司法試験合格。2013年 司法修習修了（66期）、弁護士登録。
2015年 複数法律事務所で実務経験を積んだのち、佐藤みのり法律事務所開設。
＞2015年 複数法律事務所で実務経験を積んだのち・・・・
この中に、今回の江氏の弁護を引き受けた、大渕愛子弁護士が代表を務めた「アムール法律事務所」に在籍していました。大渕先生側に立った発言をなさるのも無理はございません。
それはさておき
（1）強制執行、抵抗される場合も考慮し執行官以外に警察も協力する
裁判所は今後、子どもの引き渡し命令、強制執行の手続きの判決を出すでしょう。警察官立ち合いの元、執行を暴力で抵抗し妨害すれば、執行妨害罪で逮捕されることもあります。
ただし裁判所の執行命令が出たから、「どうぞ連れて行ってください」という当事者はいません。連れ去りして執行日まで相当の日時がかかります。弁護士とそれなりの対策を講じます。
実際例です、
①子どもに対し、悪いおじさんたちが来て君を殺しに来るよ。これは、お父さん（お母さん）が雇った殺し屋だよ。と何度も子どもに言い聞かせる。執行期日に裁判所の執行官が何人も現れたら、子どもに「ほら、来たよ」と言えば子どもは泣き叫ぶでしょう。執行官も無理矢理、連れていくこともできず、今回は帰りますと、、、一旦強制執行ができない場合は、裁判所に再度の申請をする。相当の期間と費用がかかります。
②子どもが別居親が連れ戻しにくると恐怖を与え続けると、子どもの精神状態がおかしくなります、精神科に受診させ診断書を裁判所に提出する。子どもを不登校にさせる。
この当事者は裁判所に強制執行の再申請はあきらめました。
引渡し命令もただの紙切れ、従わなくても逮捕されることもありません。
民事の判決書とはこんなものです。７から8年裁判して勝とうが負けようがあまり変わりがありませんが、預金が無くなるのは覚悟です。
未成年者誘拐罪の可能性
日本の警察に告訴状を出しても、告訴状受理しても逮捕、起訴までは無理です。警察が民事でやっていたものが解決できないからと今度は刑事告訴だ！無理です。同居親を逮捕して、では、親を逮捕して、その間子どもをどうするか、「別居親に引き渡す、又は児相に預ける」そんなことはできません。
現実は事情聴取だけです。そして不起訴です。
大渕愛子弁護士が記者会見で面会交流中に子どもを連れ去って逮捕、起訴、有罪になったケースを紹介していましたが、正しくは子どもを連れ去ったではなく連れ戻しを行ったではないでしょうか。子どもの意思も確認しないまま、思い付きで子どもの連れ戻しは110番通報されて逮捕されます。
どちらにしても、当分泥沼の争いになるには違いないでしょう！
