弁護士の不祥事・懲戒専門ブログです。

広瀬元参院議員を在宅起訴 公設秘書給与詐取した罪 東京地検

自民党を離党し、議員辞職した広瀬めぐみ元参議院議員が公設秘書として勤務実態のない人物を届け出て国から秘書給与など350万円余りをだまし取ったとして、東京地検特捜部は詐欺の罪で在宅のまま起訴しました。

広瀬めぐみ元参議院議員とありますが、広瀬氏は弁護士でもあります。国会議員を辞めたけれど、議員より儲かるという弁護士は辞めていません。(9月3日現在)

広瀬めぐみ 登録番号 29131 めぐみ法律事務所 台東区元浅草1-6-12-804 GOGOオフイス御徒町

弁護士業務の犯罪ではなく、議員としての犯罪だという方もおられるかもしれませんが、法律家が詐欺をしてはいけません。また、検察にはすぐに私がやりましたと自白しましたが、所属の第二東京弁護士会には、秘書給与疑惑など一切ないと虚偽の答弁をしました。

本来、詐欺容疑であれば身柄押さえるのが普通ですが、全てゲロして議員やめたから検察が忖度したのでしょう。警視庁管内で女性の容疑者を逮捕勾留できるのは原宿署と湾岸署だそうですが、多くのTVカメラが集まるでしょうから、それだけは避けたかった?

女性弁護士では初の詐欺容疑での起訴!弁護士としては3件目

弁護士が依頼者の預り金を横領する事件逮捕され有罪判決を受ける事件は毎年何件かあります。

逮捕、起訴される罪名は「業務上横領」です。

業務上横領罪に該当する行為は、「業務上自己の占有する他人の物を、不法に自分のものにすること」です。
□依頼人の預り金を横領 【業務上横領】
1億円余りを着服疑い、弁護士を再逮捕 広島地検 依頼人などからの預かり金

 依頼人などからの預かり金1億円余りを着服したとして、広島地検特別刑事部は20日、広島弁護士会所属の弁護士の女(48)=広島市中区業務上横領罪で起訴=を別の業務上横領の疑いで再逮捕したと発表した。再逮捕は19日。中国新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/c8e0df92afb613f4f1e6db18512d391579dedf25

齋村美由紀弁護士 登録番号40879 広島市中区大手町ビル6階

□成年後見弁護士の横領も【業務上横領】

【速報】成年後見制度を悪用 元弁護士に懲役2年8か月の実刑判決 約2350万円を横領 広島地裁

成年後見制度を悪用するなどして約2350万円を横領し、業務上横領などの罪に問われた広島県福山市の元弁護士・成田学被告(56)に対し、広島地裁は1日、懲役2年8か月の実刑判決を言い渡しました。

□ 相続財産から度々横領し競馬でスッた 【業務上横領】
横領の元弁護士に懲役9年判決 2億円超、熊本地裁

相続財産管理人の立場を悪用するなどして2億円余りを着服したとして、業務上横領罪に問われた元弁護士平田秀規被告(51)に熊本地裁(平島正道裁判長)は8日、懲役9年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。  起訴状によると、2020年5月~22年2月、相続財産管理人として預かったり、遺産整理業務で管理したりしていた複数人の預金口座から計約2億3400万円を着服したとしている。  21年12月に平田被告から成年後見人に関する定期報告がなかったため、熊本家裁や所属していた熊本県弁護士会が調査し、一連の横領疑惑が判明。起訴後の22年10月、除名の懲戒処分となった。

□交通事故の示談金や預り金9億円横領 懲役14年【業務上横領】

弁護士横領:9億円着服の福川元弁護士、上告取り下げ /岡山 2014年
毎日新聞 2014年04月08日 地方版
 交通事故の賠償金など約9億円を着服したとして業務上横領などの罪に問われ、1、2審で懲役14年の判決を受けた元弁護士、福川律美被告(66)=東区=が、上告を取り下げていたことが7日、最高裁などへの取材で分かった。取り下げは今月2日付。
 1審の岡山地裁判決などによると、福川被告は2006〜12年、交通事故の損害賠償請求訴訟の賠償金として振り込まれた現金約2億2600万円を依頼人に渡さず着服するなど、計約9億円を横領するなどした。福川被告は、2審の広島高裁岡山支部でも懲役14年の判決を言い渡され、今年2月12日に最高裁に上告していた。 岡山弁護士会は「情報を把握できていないので、コメントできない」としている
□国際ロマンス詐欺被害救済を謳い不当に着手金を受領 【弁護士法違反】
弁護士資格ない業者に名義を貸し『ロマンス詐欺』被害救済などの法律業務を行わせた罪 「反省しています」弁護士は初公判で起訴内容を認める 大阪地裁

 ロマンス詐欺の被害救済などをうたって弁護士資格のない業者に自分の名義を貸したとされる弁護士の初公判が大阪地裁で開かれ、弁護士は起訴内容を認めました。  大阪市北区の弁護士・川口正輝被告(38)は2022年から2023年にかけ、弁護士資格のない広告会社の役員らに自分の名義を使わせ、国際ロマンス詐欺などの被害救済をうたう法律業務を行わせた罪に問われています。  9月2日に大阪地裁で開かれた初公判で川口被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「弁護士全体に対する信頼を毀損してしまった。反省しています」と述べました。  検察側は冒頭陳述で「弁護士資格のない事務員に依頼者の対応をさせ、返金可能性が高い旨を伝えていた」などと指摘しました。

MBSニュースhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1399798?display=1

今野智博元衆院議員ら逮捕 詐欺被害回復うたい集金か 警視庁

 弁護士資格のない人物に名義を貸し、詐欺被害回復をうたう法律事務をさせて着手金約280万円などを受け取ったとして、警視庁捜査2課は13日までに、弁護士法違反(非弁提携など)容疑で、元衆院議員で弁護士の今野智博容疑者(48)=埼玉県深谷市西島町=ら男女11人を逮捕した。  同課は認否を明らかにしていない。時事https://www.jiji.com/jc/article?k=2024061300408&g=soc

過去、弁護士が詐欺罪に問われたのは2件だけ
① 国家公務員宿舎売却詐欺・詐欺団を組み売却物件だと騙し手付金を取った
② 加島康介弁護士(広島)コロナ給付金詐欺
 国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金などを不正に受給したとして、詐欺罪に問われた広島県東広島市の弁護士加島康介被告(48)の控訴審判決で、広島高裁(森浩史裁判長)は30日、懲役3年6月の実刑とした一審広島地裁判決を支持し、控訴を棄却した。  加島被告は、警視庁原宿署の接見室に持ち込んだスマートフォンで「ルフィ」と名乗り広域強盗事件を指示したとされる今村磨人容疑者(39)に外部の人物と通話させた疑いも持たれている。  森裁判長は判決理由で、被告は自ら虚偽の契約書を準備するなどしたとして、共謀した男=詐欺罪で有罪確定=と比べても「犯行を立案した首謀者で、中心的な立場にあった」と指摘。量刑不当を訴え、執行猶予付き判決を求めた弁護側の主張を退けた。 判決などによると2020~21年、共謀して持続化給付金と家賃支援給付金の計約1990万円を詐取した。
引用 時事 https://www.tokyo-np.co.jp/article/293226
過去の横領事件の判決です。詐欺罪に問われたは上記2件しかありません。
毎年必ずというほど逮捕者がでる大阪弁護士会ですが、ほとんど業務上横領で詐欺罪はありません

【大阪弁護士会】会員逮捕・不祥事に関する会長談話 一覧 更新2024年6月

女性弁護士初!3人目の詐欺弁護士になれるか広瀬めぐみ先生!