伊藤詩織さんの紛議調停、弁護士会が受理 倫理的懸念訴える元代理人弁護士に謝罪広告求め

映像ジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身の元代理人弁護士に依頼主と弁護士のトラブルを解決するための「紛議調停」を申し立てている問題に関して、東京弁護士会が2月20日付で受理したことが分かった。性暴力被害をテーマに伊藤さんが監督したドキュメンタリー映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」の複数カ所の映像について、元代理人弁護士は許可なく使用されていると指摘し、昨年10月に加えて今年2月に記者会見を開き、倫理的懸念を訴えていた。

申し立てられた相手は、伊藤さんの過去の訴訟で代理人を務めた西広陽子弁護士や佃克彦弁護士。27日に東京弁護士会から通知された。 申立書によれば、伊藤さんは西広、佃両氏に対して「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」に関して事実に反して、申立人の名誉を毀損する発信を行わないことと、これまでの発信について謝罪広告を出すことを求めている。 西広、佃両氏らが昨年10月21日に行った記者会見で、両氏が主張する事実が伊藤さんの認識と大きく異なっているという。どう異なっているかは申立書で言及されていないが、調停期日までに準備書面で明らかにするという。 申し立ては2月7日に行われた。 西広、佃両氏は20日に日本外国特派員協会で記者会見を行ったが、当初は12日に実施する予定だった。

産経https://www.sankei.com/article/20250228-JPXUV67GWRHVNGXAHKQC7XXK5A/

弁護士自治を考える会

元依頼人の行為に対して受任した弁護士が記者会見までして、その行為を非難した。

この事案は弁護士が事件受任中に知り得た内容なのか、それとも事件終了後に依頼人が約束を違えたか、それを元代理人が記者会見をして世間に知らしめたことが弁護士として如何なものか、難しい判断となります。

伊藤詩織氏の行為について論じませんが、弁護士に対して紛議調停を申立てた。しかも元代理人らに謝罪広告を求めた。謝罪広告を求めたのであれば100%調停ではまとまらないでしょう。

『はい、申し訳ございませんでした、謝罪します!』こんな弁護士はおりません。

紛議調停で解決するものは、弁護士報酬の問題、事件処理が遅い等です。紛議調停が不調になれば多くは懲戒請求となりますが、懲戒でも被懲戒者が謝罪広告を出したという事案は知りません。

なぜこんな無茶を言っているのでしょうか、紛議調停でまとまるとは思っていないと思われても仕方がないのでは?

やるなら裁判以外にないと思いますが、

著名な代理人が就いていながら? 

紛議調停

最初の約束より高い報酬を請求されたとか、弁護士の辞任・解任の際にトラブルが生じて容易に話し合いがつかないなどの弁護士とのトラブルについては、弁護士会が間に入って解決の道を探る紛議調停という制度があります。

全国の弁護士会には、紛議調停委員会が設置されており、その弁護士の所属する弁護士会に紛議調停の申立をすることができます。

 

 

元代理人 西廣陽子弁護士 39499 東京 本多・松尾・吉田法律事務所 

元代理人 佃克彦弁護士  23194 東京 佃法律事務所 

現代理人だと報道があった弁護士(紛議の代理人かは不明)

師岡康子弁護士 49877 東京 よしの法律事務所 

神原元弁護士  27783 神奈川 武蔵小杉合同府立事務所