当会元会員による預り金の使途不明事案に関する会長談話
当会は、この度、元会員二宮淳悟弁護士(令和6年11月25日逝去)が、職務遂行にあたって依頼者からの預り金として
管理していた口座から、多数回にわたり本人名義の個人口座に送金し、又は自ら現金を引き出すなどして、
合計約1億1千万円の金員が使途不明となっている事案を確認しました。
元会員による上記行為はもとより許されるものではなく、弁護士の職務に対する社会的信頼を大きく損なうものであって、
極めて遺憾と言わざるを得ません。
当会は、これまで以上に会員における弁護士倫理の向上に努めるとともに、預り金に係る不祥事防止策を再検討し、
弁護士に対する市民の信頼確保のために全力で取り組んでいく所存です
2025年(令和7年)5月13日 新潟県弁護士会 会長今井慶貴
登録取消情報
2024年11月25日 二宮淳梧弁護士 登録番号42541 新潟県 死亡
県弁護士会副会長が預かり金着服か 昨年死亡、計1.1億円
新潟
新潟県弁護士会は13日、2024年度の副会長で、任期中に亡くなった二宮淳悟弁護士が依頼人から預かっていた約1億1000万円が使途不明になっていると発表した。
「競馬や競輪に使った」などと記載した文書が見つかっており、生前に着服していたとみられる。弁済に必要な相続財産は見当たらないという。 同会によると、二宮氏は24年11月25日に死亡。その後、業務で使っていたパソコン内から「ギャンブル依存症だった。弁護士のお金も競馬や競輪に使ってしまっていた」などと記した文書が見つかった。調査の結果、22年12月~24年11月、依頼者の個人と法人計5者から預かった約1億1000万円を個人口座に送金するなどしていた。 同会の今井慶貴会長は記者会見で「弁護士の職務に対する社会的信頼を大きく損なうものであり、極めて遺憾だ。市民の信頼確保のために全力で取り組む」と述べた。