上の図は2000年から2010年までの登録番号者での処分数。ベテランほど古い番号です。
2011年弁護士懲戒処分・弁護士会別懲戒処分
2011年1月から12月まで弁護士懲戒処分を受けたのは官報に掲載されたのは80件です(個人・法人)
また、日弁連広報誌「自由と正義」に懲戒処分が掲載されたのは79人です
(12月号は10月に官報に掲載された処分の要旨です)
データは自由と正義に掲載された中での分類です。
◆ 2011年懲戒処分された件数 79件
戒告処分 40件
業務停止 31件
退会命令 4件
除名 4件
◆ 各弁護士会別懲戒処分者
① 東京弁護士会 21件
② 大阪弁護士会 13件
③ 第二東京弁護士会 8件
④ 兵庫県弁護士会 7件
⑤ 第一東京弁護士 6件
⑥ 愛知県弁護士会 3件
⑦ 京都弁護士会 2件
(総評)
今年も例年のごとく東京弁護士会の独走状態でした、他の追随を許さない、さすがに宇都宮日弁連会長を
輩出している弁護士会です。懲戒数そして懲戒内容は会員の日頃の努力が報われた成果ではないかと思います
今年は4位に入った兵庫県弁護士会が目につきます。弁護士の登録数から見れば今年は兵庫の健闘が光ります
3人まとめて懲戒処分というのがございました。弁護士として無知、事件放置がここの弁護士会の特徴です
大阪弁護士会は例年のように2位は固く守っています。事件放置、会費未納、横領とバラエテイです
12件が過去の最多記録とおもいますので新記録です
京都弁護士会が今年は少ないのが気になります。湖海前綱紀委員長が懲戒処分を受けましたので内部で
なにかあるのかもしれません。心配です。
来年はライバル兵庫の後塵を踏むことのないように切磋琢磨してもらいたいものです
なお、本来、除名処分にならなければいけない横領逮捕者数名、横領して自殺した弁護士については
弁護士会は懲戒処分は出しませんのでこの中には含まれていません
来年は弁護士の開設したメーリングリストがネット上に誰でも見れる形で公開されていました。
法律事務所のMLもネット上で誰でも見れる状態でしたので、個人情報がネット上に出された方の懲戒請求が
ひょっとしたら大量にあると思いますので懲戒処分の数はおそらく増えるでしょう
それでは、また来年、弁護士のみなさまの奮闘を期待いたしまして、簡単ではございますが
年度末の挨拶とさせていただきます。 本年は誠に最後までお騒がせを致しました
それではみなさん、よいお年をお迎えください
(日弁連の1年は4月1日から3月31日となります)