福岡県弁護士会所属の高橋浩文弁護士が依頼者などの預託金などを横領したとしてなんと詐欺容疑で福岡地検に逮捕されました。横領容疑ではなく詐欺罪です。ついに弁護士の行為が詐欺と認定されようとしています。ほんとうに恥ずかしい事態です
福岡県弁護士会の新会長は談話を出しました。
会 長 談 話
本日、当会会員が詐欺の容疑で逮捕されましたことは誠に遺憾です。
当会は、同会員について預かり金の返還遅滞を理由として、平成24年3月22日、会立件の形で懲戒手続に付し、翌23日、これを公表しました。上記懲戒手続につきましては、4月19日、綱紀委員会の議決を経て、懲戒委員会による審査手続に入っております。
という談話を出しました。3月に綱紀委員会に懲戒請求を出して4月19日に懲戒委員会に付託したということです。いかにも処分が早くでるような感じの談話ですが、ほんとうでしょうか
もし、処分が裁判前に出るということでれば、以前から出ていた懲戒請求申立を急いだということになります。今回は福岡弁護士会が懲戒請求者となる会の申請と書いてありますから以前から出された懲戒請求ではないということになります
懲戒請求が出ていても弁護士が逮捕され裁判が始まれば懲戒の審議は止まります裁判が始まりますから推定無罪の論理で懲戒審議はストップします
弁護士会会長の名で綱紀委員会に申請を出すことはできます。
綱紀委員長が懲戒請求者になることはできません。
では弁護士会長の出した懲戒請求を懲戒委員会が早く議決することは可能でしょうか
綱紀委員会や懲戒委員会は弁護士会から独立したものとみなされます
綱紀委員会や懲戒委員会に申請を出した弁護士会長が出席することはできません
綱紀委員会の独立性がなくなるからです
早く出せとも除名を出せとも弁護士会長は言えないのです
福岡県弁護士会長はいかにも早く出そうな雰囲気で談話をだしていますが、裁判の判決までに
とか期日を切って処分を出すなどとはコメントしていません
とりあえず、何かコメントしなければ程度のものです
>当会は、国民の皆さまからの信頼を回復するため、不正を行った弁護士に対しては、
常に除名を含む厳しい態度で臨む決意です。
常に除名を含む厳しい態度で臨む決意です。
決意はするのですが実際には除名処分などはないでしょう
常に除名・・・これは違うでしょう
常に除名・・・これは違うでしょう
過去に刑事事件で逮捕され裁判の判決までに懲戒処分が間に合ったことがあるでしょうか弁護士会は懲戒請求にかけなくても刑事事件で有罪になれば弁護士資格が無くなるからと考えています。自動的に弁護士では無くなるのです。
弁護士会としても過去に除名処分がないという事のほうがいいという事でしょう
2000年から弁護士が除名処分を受けたのは現在まで30人です
その中で逮捕され裁判までに懲戒処分が出たのは私が知る限り2件です
弁護士は逮捕されても弁護士会の除名処分で辞めることはないということです
① 和歌山の元弁護士会長、楠見宗弘弁護士
兄弟の借金の保証人になり依頼人の和解金などを横領し逮捕された
多くの懲戒請求が出されていたので裁判の判決までに除名処分が間に合った
② 広島の谷口玲爾弁護士
後見人になり依頼者の金を横領し逃亡、逮捕、裁判判決までに間に合った
逃亡したこと、被害金額が大きかったことなどがありますが、私はこの法律事務所の
他の弁護士を庇ったのではないかと推察している。
3人しかいない事務所で会計上の事を知らないわけがない。まして光市母子殺害事件の
弁護人だった(途中で辞任)この弁護士が退所して自分の法律事務所ができて、除名処分が出された。
弁護士会も早く除名処分を出して当会としては関係がないと言いたかったのではないかと思っている
弁護士会も早く除名処分を出して当会としては関係がないと言いたかったのではないかと思っている
以上の2人くらいです
他に大阪の小川真澄弁護士は地上げした金の脱税でフリッピンに逃亡したが
逮捕され裁判で有罪となったが、控訴したため大阪弁護士会は指をくわえてみていた
が小川弁護士が高裁有罪の後、最高裁に上告してやっと大阪弁護士会は除名処分を出した
逮捕され処分ナシで資格はく奪で辞めた弁護士
① 山口民雄 (金沢)北陸の左翼の大物 横領 証拠偽造など3回の処分歴があったが逮捕されて有罪なって処分なしで弁護士を辞めた
② 廣嶋聡 (愛知)横領で逮捕された新司法試験合格者、懲役3年執行猶予5年
弁護士資格はく奪で懲戒処分なし
③ 札幌の覚せい剤所持弁護士 逮捕され札幌弁護士会は懲戒処分を急いだが判決までには間に合わなかった
④ 大山良平 (大阪) 横領や依頼者への暴行などで2回逮捕 懲戒処分ナシで資格取り消し
④ 大山良平 (大阪) 横領や依頼者への暴行などで2回逮捕 懲戒処分ナシで資格取り消し
⑤ 田中森一弁護士 (大阪) 元ヤメ検の闇社会の番犬とも言われた弁護士 株の不法取引き容疑で逮捕され有罪実刑判決。懲戒処分ナシで弁護士資格を喪失
⑥ 佐藤正勝弁護士 (東京) 依頼人からの借金を返さなかったから除名になったが半年後、遺産相続の1300万円を横領し逮捕された。所属弁護士会は当然知っていて先に除名を出したと想像される
⑦ 渡邊和也(福岡) 横領で逮捕、有罪判決 福岡弁護士会は懲戒処分を出すといいながら間に合わなかった
まだまだ、他にありますが、弁護士は有罪判決が出た場合は自動的に資格が無くなりますので
弁護士会は懲戒処分は出しません。
弁護士会は懲戒処分は出しません。
今回、福岡県弁護士会の会長が懲戒処分を出すというコメントを出していますが
信用できません、
福岡県弁護士会では過去20年間で除名処分は1人しかいません
ほんとうは昨年2人出せたのですが
高橋浩文弁護士に処分を出すというなら、出していただきましょう
懲戒申請から処分まで2月や3月で出せるものなら出していただきたいと思います