弁護士に偽造診断書送った女逮捕 名地検
(愛知県)
 窃盗事件の被告だった女が、自分の弁護士に対し偽造した病院の診断書を送り閲覧させたとして14日、名古屋地検特捜部に逮捕された。偽造有印公文書行使の疑いで逮捕されたのは、無職の渡邉史衣容疑者(36)。名古屋地検特捜部によると、渡邉容疑者は、窃盗事件の被告だった去年10月、実在する医者名義の偽造した診断書を愛知県豊田市内から自分の弁護士あてに送り、閲覧させた疑いがもたれている。診断書は、全部で4枚あり、複数の病名が書かれていた。診断書は、裁判で証拠として提出されてはおらず、窃盗事件の判決に影響はなかったとみられている。名古屋地検特捜部は、渡邉容疑者が犯行に及んだ経緯などを調べている。
偽装した病院の診断書を弁護士に送って逮捕された。
逮捕されて収監されるのが嫌だったのでしょうか、それとも窃盗に至った原因なの
かは分かりませんが、偽造診断書を送られた弁護士が検察に情報提供したという
ことでしょうか?
それとも病院の診断書の偽造があまりも稚拙だったのでしょうか?
大変珍しい事件だと思います。
依頼者に不利になることを弁護人が言うことはないでしょうから、どういう経緯で偽造した被告が逮捕されたのか気になります
離婚事件で似たような事件があります
北関東で夫との離婚を申し出た妻が夫は子どもに対するDVであるとし裁判所に
県立子ども病院の診断書を弁護士を通じて出しました。
ところがDVを受けたとされる子供が県立子ども病院に行った日に子どもは
学校に登校していました。母親が医者に行き子どもの状態を医師が診断書に書いた
というものです。
県立病院の医師は夫から刑事告訴を出されました。
偽造を依頼した妻にも出されています。弁護士の関与があったのかどうかも
捜査されています。この弁護士にも懲戒請求と刑事告訴が出されています。
現在、捜査中です。このため離婚裁判はまったく始まっていません。
離婚事件で偽造診断書を提出
また、別件ですが子どもに対し暴力を振るったという証拠を偽造して裁判所に
提出した女性弁護士にも懲戒請求がだされています。
なかなか、偽造した証拠に対し刑事処分がないのが実態ですが
弁護士が依頼人と一緒になって証拠をでっち上げすることの方が多い中
この事件で弁護士の偽装された証拠などに対する感覚が変わればいいのですが
弁護士職務基本規定第72条
(偽証のそそのかし)
第七十五条
弁護士は、偽証若しくは虚偽の陳述をそそのかし、又は虚偽と知りながらその証拠を提出してはならない。