弁護士法違反事件に関与か=容疑の邦人、タイで逮捕

時事通信 5月12日(火)19時0分配信  
 【バンコク時事】タイ警察は12日、日本の警視庁が2011年に摘発した弁護士法違反事件に関与した疑いが持たれている日本人の男を、不法滞在容疑で逮捕したと発表した。月内に日本側に身柄を引き渡す見通し。
 逮捕されたのは平田稔容疑者(51)。過払い金返還を求める多重債務者を無資格で弁護士にあっせんしたとして、指定暴力団住吉会系暴力団組長らが11年9月に逮捕された事件に関与した疑いで、警視庁が行方を追っていたという。  タイ警察によると、平田容疑者は11年9月にタイに入国。12日にバンコク近郊のゴルフ場で身柄を拘束された。同容疑者は記者団に対し、弁護士法違反事件への関与について「当時は(違法性の認識は)なかった」とし、容疑を認めるかどうかは「今の時点では留保する」と述べた。 

弁護士に過払い請求や債務整理の客を紹介して暴利を得ていた非弁提携
の人間が逮捕されたというニュース。既に弁護士の名前も出ています。
NPOなどを名乗ったりしていますが実際は反社会団体、暴力団とのい繋がりがあることは弁護士会、日弁連も知っています。
日弁連は反社会団体と手を切れと市民には言いますが実際は弁護士が
暴力団と縁が切れないのです。
過去の報道
2011年9月12日 朝日
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2010年9月の朝日

 
多重債務者紹介事件 国外逃亡の男をタイで逮捕
(06/18 00:05)
資格がないのに多重債務者を弁護士に斡旋(あっせん)したとして暴力団組長らが逮捕された事件で、国外逃亡した男がタイで逮捕されました。
不法残留の疑いでタイの入管当局に逮捕されたのは、東京・港区のコンサルティング会社「エレメントホールディングス」の取締役だった廣畑俊久容疑者(47)です。廣畑容疑者は2009年、弁護士資格を持たないにもかかわらず、多重債務者を弁護士に高額で紹介したとして、弁護士法違反の疑いが持たれています。この事件では2011年、豊島区の暴力団組長やエレメント社の社員ら7人が逮捕されました。廣畑容疑者は即日、罰金処分となり、今後、日本側に強制送還される見通しです。


反社会団体と弁護士の繋がりを表している事件です。
この「エレメントホールディングス」社が多重債務者をあっ旋していた弁護士は、近藤利信元弁護士でした。有罪判決を受け弁護士登録は抹消されています。
 
2011年9月NHK

弁護士不正あっせん 組長逮捕

住吉会系の暴力団組長らが、弁護士の資格がないのに多重債務者を集めて弁護士に不正にあっせんしていた疑いが強まったとして、警視庁は、弁護士法違反の疑いで組長ら7人を逮捕しました。組長らは、弁護士から報酬として合わせておよそ8000万円を受け取っていたということで、警視庁は弁護士についても書類送検する方針です。
逮捕されたのは、東京・豊島区に事務所がある住吉会系の暴力団組長、齊藤順平容疑者(52)と東京・港区のコンサルティング会社の社員仲野大吾容疑者(31)ら合わせて7人です。弁護士資格のない第三者が、弁護士に裁判などを起こす依頼者をあっせんすることは禁じられています。警視庁の調べによりますと、齊藤容疑者らは、おととし4月から10月ごろにかけて、弁護士の資格がないのに、コンサルティング会社が新聞の折り込み広告などで集めた数十人の多重債務者を、東京の近藤利信弁護士(69)に不正にあっせんしていたとして弁護士法違反の疑いが持たれています。警視庁によりますと、齊藤容疑者らは当時、事務所の資金繰りに苦しんでいた近藤弁護士に、消費者金融に払いすぎた利息の返還を求める多重債務者をあっせんしていたということです。近藤弁護士はこの見返りに、去年3月までの1年間に報酬としておよそ8000万円を齊藤容疑者らに支払っていたということです。近藤弁護士はNHKの取材に対して、「齊藤容疑者から客をあっせんされたのは事実だが法律違反ではないと思っていた」と話しています。警視庁は、近藤弁護士については健康上の理由から任意での事情聴取を進めて書類送検する方針で、今後、暴力団と弁護士との癒着の実態を解明することにしています。
 

 2012年2月読売新聞

「弁護士でありながら…」組長から依頼者紹介

 暴力団組長らから過払い金返還請求訴訟の仲介を受けたとして、弁護士法違反(非弁提携)に問われた東京弁護士会所属の弁護士・近藤利信被告(70)に対し、東京地裁は24日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の判決を言い渡した

 本間敏広裁判官は弁護士でありながら犯行に及んだ責任は軽視できない」と述べた。
 判決によると、近藤被告は、弁護士資格のない相手から仕事のあっせんを受けることが禁じられているにもかかわらず、2009年4~10月、住吉会系暴力団組長・斉藤順平被告(53)(1審実刑、控訴)らから過払い金返還請求訴訟の依頼者25人の紹介を受けた
事件に詳しいジャーナリスト山岡俊介さんのリポート
(山岡俊介取材メモ)
 
 
2011.11.03
××を広告塔にしていた暴力団組長関与の「過払い金返還請求」仲介会社

 本紙は1030日、警視庁が10月3日、指定暴力団・住吉会系の組長らを弁護士法違反(非弁活動)などで起訴した事件を報じている。逮捕された組長らは、過払い金返還請求の顧客を近藤利信弁護士(書類送検、起訴される)に紹介し、手数料を受け取るに当たり、弁護士法違反に問われないようにするため、「エレメントホールディングス」(東京都港区)なる広告会社は純粋に近藤被告の広告(弁護士法改正により、弁護士も広告を打てるようになった)のチラシなどを請け負っているとしていた。だが、実際にはそれだけでは到底あり得ない高額の報酬が、このエレメント社には支払われていた。高額なのはむろん、そのなかに組長や、組長の友人のエレメント社の平田稔社長(同社の廣畑俊久取締役もそうだが、すでに昨年、当局の捜査を察知し、平田社長共々、タイに逃げている模様)らが、過払い金返還を求める多重債務者を紹介した手数料も含まれていたからだ(なお、取り分を巡り近藤被告とエレメント社は訴訟になっていた)。よりによって、そのエレメント社の広告に出演するとして、××は05年4月、年間契約を締結。630万円を前払い金としてもらっていた。 

 (有名人は元ボクサー・記事は実名)