井垣元判事を懲戒請求 少年審判全文掲載で


 神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件をめぐり、今年4月発売の月刊誌「文芸春秋」に掲載された少年審判の決定全文を外部に提供したなどとして、元神戸家裁判事の井垣康弘弁護士が、所属する大阪弁護士会に懲戒請求されたことが26日、分かった。井垣氏が明らかにした。
 請求したのは個人で、5日付。懲戒処分は弁護士法で、所属弁護士会に誰でも求めることができるとされている。
 決定全文は、共同通信社の編集委員が寄稿する形で4月10日発売の同誌に掲載。大阪弁護士会の松葉知幸会長が、同誌の発行元の文芸春秋と、同編集委員に抗議する声明を送付している。
京都新聞