弁護士懲戒専門ブログです。京都弁護士会の懲戒処分です
弁護人が被告の否認を無視
3件の刑事裁判で被告が起訴状の内容を否認しているのに認める主張をしたとして、京都弁護士会は28日、国選弁護人を務めた堺和之弁護士(75)=木津川市= を懲戒戒告処分にしたと発表した。 同会によると、堺弁護士は05~06年、京都地裁で開かれた道路交通法違反など3事件の国選弁護人を受任。 道交法違反(スピード違反)事件では被告が一部否認しているのに、 「機械による(スピード)測定で、機械の故障は考えられない」と述べた。 さらに公務執行妨害事件では被告が「ネクタイをつかんでしまった。 引っ張っていない」と争っているのに、「『引っ張る』行為には該当するが、非常に軽微なもの」と主張。被告の意向を確認せず、 検察側が提出した証拠すべてに同意し被告人質問の実施も求めなかった。 他に横領事件でも同様に故意を否認する被告の意向を無視するなどした。 06年7月、地裁の通報で発覚。同会は同年9月、国選受任者名簿から 抹消していた。現在は実質的な弁護士業務をしていないという。 会見した川口直也副会長らは「被告の防御権を侵害した。(今年5月から)裁判員制度が始まり、刑事弁護の力の底上げに注力していたのに残念」と話した。 堺弁護士は家族を通じ「取材はお断りします」とコメントした
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090129ddlk26040554000c.html
堺和之 登録番号24315 京都弁護士会
木津川市兜台6
堺和之法律事務所