国選弁護料不正請求・黒瀬文平弁護士(岡山)最高裁有罪確定、弁護士資格失う
被疑者国選弁護報酬を水増し請求したとして詐欺罪に問われた岡山弁護士会所属の弁護士、黒瀬文平被告(70)に対し、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は25日付で、被告の上告を棄却する決定を出した。懲役1年6月、執行猶予5年とした1、2審判決が確定する。弁護士法の規定に基づき、黒瀬被告は弁護士資格を失う。
1、2審判決によると黒瀬被告は07〜08年、国選弁護士として受任した6件の事件で計17回の接見回数を39回と報告し、国選弁護業務を担当する日本司法支援センター(法テラス)から弁護報酬約64万円をだまし取った。
被告側は故意を否定し無罪主張していたが、1、2審とも退けていた。弁護士法は禁錮以上の刑が確定した場合は弁護士資格を失うと定めている。 (毎日新聞)
岡山弁護士会でも詐欺師を出したということになりました刑事事件で弁護を国の費用で負担するという国選弁護制度
派遣された弁護士は回数をごまかして不正に請求したというものせこい事件です
事件 接見回数 虚偽報告 実質金額 不正報酬
① 強盗未遂事件 2回 7回 4万4000円 12万円
② 強盗銃刀法違反事件 4回 7回 8万4000円 12万円
③ 放火事件 7回 8回 13万7100円 14万6800円
④ 強盗致傷 2回 6回 4万4000円 11万4000円
⑤ 強盗致傷 3回 5回 6万4000円 10万4000円
⑥ 強盗致傷 4回 6回 10万4000円 13万4000円
⑦ 強制わいせつ 2回 8回 4万4000円 12万4000円
① 強盗未遂事件 2回 7回 4万4000円 12万円
② 強盗銃刀法違反事件 4回 7回 8万4000円 12万円
③ 放火事件 7回 8回 13万7100円 14万6800円
④ 強盗致傷 2回 6回 4万4000円 11万4000円
⑤ 強盗致傷 3回 5回 6万4000円 10万4000円
⑥ 強盗致傷 4回 6回 10万4000円 13万4000円
⑦ 強制わいせつ 2回 8回 4万4000円 12万4000円
取扱国選弁護事件7件
実質接見回数24回 虚偽接見報告47回 ごまかし回数23回
正規報酬 52万1100円
実質接見回数24回 虚偽接見報告47回 ごまかし回数23回
正規報酬 52万1100円
不正請求 86万2800円
不正報酬 34万1700円
不正報酬 34万1700円
弁護士名 | 黒瀬文平 |
登録番号 | 28357 |
所属弁護士会 | 岡山 |
法律事務所名 | 黒瀬法律事務所 |
懲戒年度 | 2009年12月 |
懲戒処分種別 | 業務停止2年 |
処分理由の要旨 | 国選弁護報酬不正請求 |
処分要旨詳細リンク |
岡山県弁護士会ではすでに黒瀬文平弁護士の今回の件で懲戒処分を出しています
業務停止2年という業務停止では最高の月数ですが弁護士を処分が明ければ続けていいという
判断でした。
裁判所は有罪判決を出しましたから弁護士資格は無くなります
岡山県弁護士会は今後新たに懲戒処分などはしません
一度出した処分を二度と審査することはありません
岡山県弁護士会は現職が詐欺師を出した弁護士会ということになりました
28357 | 弁護士 | 黒瀬 文平 | 岡山 |
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