弁護士自治を考える会

弁護士の懲戒処分を公開しています。日弁連広報誌「自由と正義」2012年9月号に掲載された弁護士の懲戒処分の公告・東京弁護士会・高見澤昭治弁護士の懲戒処分の要旨

処分理由・うつ病の診断を受けていた高校生が自殺した。自殺した高校生が通う高校の校長が学校に来なさいと登校を強要したとして校長を殺人罪で告訴した。記者会見を開き校長があたかも殺人を犯したような発言をした

懲 戒 処 分 の 公 告

 東京弁護士会がなした懲戒の処分について、同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告及び公表等に関する規程第3条第1号の規定により公告する。

1 処分を受けた弁護士氏名 高見澤昭治

登録番号 14785

事務所 三鷹市下連雀 高見澤法律事務所

2 懲戒の種別  戒 告 

3 処分の理由の要旨     

被懲戒者は希死念慮を伴ううつ病の診断を受けていた高校生Aの自殺について2006110日Aの母親の代理人として事実上、法律上の根拠がないことを容易に認識し得たにもかかわらず、高校の校長BがAに登校を強要したことが未必の故意による殺人にあたるとしてBを殺人罪で告訴した。
また被懲戒者は同日記者会見を開きBを殺人罪で告訴した事実だけでなく独自の見解に基づきBがあたかも殺人を犯したかのようにBの名誉と社会的信用を棄損する発言をした。
被懲戒者は被懲戒者の上記行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する
4 処分の効力を生じた年月日 201266日 20129月1日   日本弁護士連合会

希死念慮とは、死にたいと願うことです。

「希」=希望の希 「念慮」とはあれこれ思いめぐらすこと。また、その思い。
思慮。ただし自殺願望と違うのは、客観的に理解できない理由で死にたいと
願うことです。幻聴があって死ねと言われているからとか、ただ死にたいとか。
死という言葉が頭に浮かんで離れないとか。精神の障害がありその症状として、
死にたいと願うときにこの言葉を使います。