国選弁護報酬150人過大請求
刑事事件の容疑者や被告が、国の費用で弁護士を頼むことができる制度を巡って、依頼を受けた全国の弁護士150人余りが接見の回数を水増しするなどして合わせておよそ450万円を過大請求していたことが、制度を運営している法テラス=日本司法支援センターへの取材で分かりました。
逮捕直後の容疑者や、起訴された被告が経済的な理由で弁護士に依頼できない場合、国の費用で頼むことができる制度がありますが、4年前に岡山県の弁護士が報酬を水増し請求してだまし取った事件が明らかになりました。これを受けて制度を運営する法テラスでは、平成21年までの3年間にこの制度で依頼を受けた全国の弁護士およそ3700人について不正がなかったか調査しました。その結果、157人が容疑者との接見の回数や裁判への出廷の回数を水増しするなどの方法で、合わせておよそ450万円の報酬を過大に請求していたということです。法テラスは、不正に受け取った報酬の返還を求めているほか、過大請求の件数や金額が特に多かった19人については、1年から3か月間、国の費用での弁護業務の依頼をしないことを決めたということです。
NHKnews
国選弁護料は税金です。弁護士が接見に行ったときに回数をごまかしたり、裁判の出廷をごまかしたりという情けないニュースです。
過去に岡山の黒瀬文平元弁護士が接見回数をごまかしました。
業務停止2年の懲戒処分を受けています。
(黒瀬文平弁護士の懲戒処分の要旨から)
2007年3月から2008年5月までの間、国選弁護人となった7件
接見回数をごまかして不正請求し報酬を受領した
事件 接見回数 虚偽報告 実質金額 不正報酬
①強盗未遂事件 2回 7回 4万4000円 12万円
②強盗銃刀法違反事件 4回 7回 8万4000円 12万円
③放火事件 7回 8回 13万7100円 14万6800円
④強盗致傷 2回 6回 4万4000円 11万4000円
⑤強盗致傷 3回 5回 6万4000円 10万4000円
⑥強盗致傷 4回 6回 10万4000円 13万4000円
⑦強制わいせつ 2回 8回 4万4000円 12万4000円
接見回数をごまかして不正請求し報酬を受領した
事件 接見回数 虚偽報告 実質金額 不正報酬
①強盗未遂事件 2回 7回 4万4000円 12万円
②強盗銃刀法違反事件 4回 7回 8万4000円 12万円
③放火事件 7回 8回 13万7100円 14万6800円
④強盗致傷 2回 6回 4万4000円 11万4000円
⑤強盗致傷 3回 5回 6万4000円 10万4000円
⑥強盗致傷 4回 6回 10万4000円 13万4000円
⑦強制わいせつ 2回 8回 4万4000円 12万4000円
取扱国選弁護事件7件
実質接見回数24回 虚偽接見報告47回 ごまかし回数23回
正規報酬 52万1100円 不正請求 86万2800円
不正に受領した報酬 34万1700円
1回接見すると2万2000円ほど報酬が出ます。
せこいと言えばせこいのですがこんなことまでして金儲けする情けない
弁護士がいるということです。
法テラスは氏名の分かったものから懲戒請求をすべきではないでしょうか
8弁護士が過大申告 国選弁護報酬、接見回数を水増し
2009年「 8月6日12時40分配信 産経新聞
2009年「 8月6日12時40分配信 産経新聞
日本司法支援センター(法テラス)は6日、容疑者段階の国選弁護制度をめぐり、弁護士8人が接見回数を過大に申告していたと発表した。過大に支給された報酬は14件で総額26万8000円。全国6弁護士会に所属する8人は、いずれも「弁護活動の正確かつ客観的記録と照合して申告しなかったため」と確認不足が原因としており、なかには逆に過少申告もあった。また3人は被告人国選弁護事件で計6件、7万8900円の過大申告もしていた。
2009年の8月のサンケイの記事です
岡山の不正請求事件の後に調査したら8人不正請求したということです。
処分はしませんでした。
懲りてないのですね。この時に懲戒処分しないからまた150人もごまかしたのです
法テラスも弁護士が理事長ですから身内のことには甘いのです。