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週刊新潮1227日号 
『失踪、ホームレス、また失踪の東大卒「65歳弁護士」』
 
東大法学部卒の弁護士とホームレス、同一人物とは想像しにくいがーーー
埼玉弁護士会所属、飯能市にある西武栄光法律事務所の葛西清重弁護士(65)が依頼をすっぽかして失踪している。
 
『飯能市の阿須運動公園でホームレスをしていた葛西さんと出会ったのは091230日でした』と振り返るのは飯能キリスト教会の中澤イサク牧師。『長髪で髭ボウボウ、ひどい格好だった。教会のシャワーを使ってもらい、古着を与えると“信じられないでしょうが、東大卒の弁護士です”といっていましたけど本当に信じられませんでした』(同)
社会復帰を勧められ、葛西氏が埼玉弁護士会に登録したのは翌年5月のこと。『信者さんたちから融資をしてもらい、アパートの一室を法律事務所として弁護士活動を再開しました。多重債務の依頼がほとんどだと思いますが、当初は順調だったようです。でも今年5月に癌の手術をしてからおかしくなった。9月にアパートの家賃を3か月分滞納していることが分かり今後のことを話そう、と約束して翌日、アパートを訪ねたのですが。・・・』(同)40件以上の依頼を放置したまま消えていたのである。
 
情けない男です。
葛西氏は東大法学部を卒業し、今より狭き門だった司法試験にも20代で合格。のみならず、都立大総長を務めた法学者の娘を嫁にもらい、順風万帆の法曹人生をスタートしたはずだった。「娘とは30年も前に離婚しています。知り合いからの紹介で真面目そうだからと結婚を認めたんです」
とは元義母である。
『都内の弁護士事務所に入っても難しい仕事の依頼が来ると逃げてしまう。それでクビに。新しい事務所を紹介しても変わらず。挙げ句、女を作って・・・・』(同)
小料理屋のママと同居し弁護士は辞めた。だがそのままが病死、金が尽きるとホームレスになったのだ。
そして今年9月に再び失踪――――
『いなくなったのは知っています。引き取りにいったのは孫なのですから』(同)
9月に失踪した葛西氏は1116日、埼玉県秩父市で一度は保護された。身元引受人となったのだが、別れた女房との娘だった。
『ひどい格好で臭いもすごくて、とても、ホテルは受け入れてくれないだろうと孫は自宅に招いた。服を買ってあげ、数万円のお金も与えるとまた出て行った・・・・情けない男です』(同)
情けない、だけで済む話ではないようだ。
 
『着手金を15万円払いましたが、まったく何もしないままいなくなりました』とは父が肩代わりした消費者金融への過払い金返還請求を依頼した女性だ。『埼玉弁護士会にも相談しましたがクレーマーと勘違いされました』(同)
マンションのローン減額を依頼した50歳の男性は
『昨年1月、月20万円のローンを15万円に減額できないかと交渉を頼んだところ“銀行の役員に東大の同級生がいっぱいいるから交渉なんて簡単だよ”といわれ着手金20万円実費5万円抵当権の抹消に使うからといわれ毎月10万円を届けました。結局、今年4月まで葛西は何もしていなかった。もちろんローンを払っていなかったのでマンションは競売にかけられ今は車で暮らしています』
男性は埼玉弁護士会に葛西の懲戒請求をしている。
『東大卒の弁護士がそんなことをするはずないと弁護士会は当初、話を聞いてもくれなかった、弁護士会が耳を貸すようになったのは葛西が失踪してくれたおかげなのですから、皮肉ですよね』(同)
寒い年の瀬である。
 
という週刊新潮の記事でした
>「 信者さんたちから融資をしてもらい、アパートの一室を法律事務所として弁護士活動を再開しました」とありますが 埼玉弁護士会への登録はキリスト教会の一室が法律事務所として届出がされています
 
この事件はこれで終わりではありません。
葛西弁護士がどういう形で世間に出てくるのか
事件放置された被害者の救済はどうなったか
埼玉弁護士会はどのような対応をするのか
懲戒請求はどうなるのか
2013年も引き続きこの事件を追っていきます。

 
弁護士はホームレスだった