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あけましておめでとうございます
 
 
依頼事件を放置して処分された弁護士
2012年日弁連広報誌「自由と正義」に掲載された弁護士懲戒処分の要旨80件の中から事件放置で処分された数は27件でした。(戒告22業務停止5)
2000年からの処分(99件)
 
 事件放置とは依頼されたが着手せず放置したとか、着手金を受領しながら訴訟を提起しなかったという内容です。毎年懲戒処分される件数の中では一番多い処分内容です。この事件放置もいろいろなパターンがあります。なぜ弁護士は事件放置するのか!過去の処分から分類をしてみました 
 
  無能型
自分の能力以上の事件を受理し放置、埼玉弁護士会でただ今失踪中の弁護士も難しい事件が来たら逃げたという。日頃過払い事件しかやったことのない法律事務所に離婚事件・子どもの面会交流事件を依頼して放置されたなど、相続事件を放置したなど無能な弁護士に依頼して放置される。依頼する方もここはどんな法律事務所なのか調査して依頼すればいいのだが依頼する方も初めてのことなので任せてしまったという例。
弁護士も専門分野があり看板には何でもできると書いてあってもすべての事件に対応できるとは限らない。
 
  めんどうくさい型。俺様にくだらん仕事を頼むな型
能力はあるがめんどうくさい型、俺はすごい事件しか興味がないという弁護士が受任事件を放置するケース。国を訴えるとか冤罪事件などは一生懸命にするが過払いや自己破産、債務整理事件、交通事故の示談交渉を依頼して放置されることが多い。大手の左翼系法律事務所、有名な弁護士、大学法学部教授弁護士などに依頼し放置されるケース。依頼する側も弁護士と知り合いだとか知り合いに紹介されたということで依頼したがるがまともにやってくれないケース。」
 
  受任件数が多すぎる
自分の事件処理能力以上に事件を受ける。仕事を断らない弁護士。
先が見えない弁護士業界、とにかくどんな依頼も引き受けてしまう。
顧問先が多すぎて仕事を受けすぎる。断れない顧問先があり事件放置になっているケースがある。弁護士に今事件をどれくらい受けているか聞くこともできず、事件処理をやってくれていると信じるしかない。また弁護士との間に紹介者が介在している場合が多く放置されても紹介者対し悪いと懲戒請求までにならないことが多い。依頼者から問い合わせされ、「今やってます」とごまかしてしまうケース。判決文を偽造したり裁判所の受付印を偽造するまでに発展することも多くある。事件放置で懲戒処分される一番多いケースがこの処理能力を超えたもの
 
  確信犯
大物弁護士も多く悪質なケース。懲戒処分になっても単に事件放置したとしか書かれないので詳細は不明な点が多い。実際の例は、被害に遭った被害者から受任し被害者救済を装い事件を受けるが事件処理をしない、弁護士がわざと放置し時効や除斥期間にするというケース。裏で相手方、加害者側と交渉し放置することで相手側有利で終わるケースがある。弁護士会の被害者相談などで依頼したと思っていたが実際は何もしていなかったというケースなどがある。弁護士会の相談センターなどを全て信用してはいけない。 
 
  非弁提携型
過払い相談センター、債務整理相談センターなどという団体から直接電話があり、「あなたの債務整理を処理しましょう」という誘いがある。実際には金融会社の名簿などが弁護士の方に漏れていたり弁護士の提携先に漏れていたりして債務整理をするといいながら何もしないケース。過払い金があっても弁護士や斡旋団体が全額持っていく悪質なケースやいつまで経っても債務整理をしないケース。反社会団体も介入している場合も多く、被害者のほとんどが泣き寝入り。弁護士会も知っていながら対応は甘い。弁護士のメシのタネであることを弁護士会も知っていて見逃すケースもある。めんどうなものは後回しにされるケース。この非弁提携型で放置されたら弁護士会に相談せず警察へ行きましょう。
 
  新種サロン型
テレビやマスコミなどでおなじみの有名弁護士が一般人から小金を集めようと作った組織、月会費を払えば有名弁護士と月1度お茶を飲んで法律相談ができるというもの。会員は顧問だと思い事件を依頼したが弁護士はサロンでお茶を飲んでいるだけだという。別に着手金も払っているのだが委任契約書も交わさない。今後この手の有名弁護士のファンクラブ後援会的なものやセレブ風サロン的なものが増えていきそう、そして事件放置も増えていきそうだ。弁護士がテレビや週刊誌に出たがるのはこういう集金組織を作りたいという目的であることもあります。気をつけましょう(懲戒請求審議中)
 
⑦ 痴呆型・ご病気型
おそらくボケたであろう超ベテランの事件放置、
病気で入院し事件放置、80歳以上は何があってもおかしくない
 
 
懲戒処分・事件放置はほぼ戒告処分しかありません。
3回目で業務停止1月がつくくらいです。一弁の弁護士で7回目の懲戒処分を待っている弁護士もいます。依頼者としたらたまったもんじゃありません。弁護士には新たな依頼は次から次と来るかもしれませんが依頼する方は裁判など一生に一度あるかないかでしょう、いつまで経っても弁護士は事件処理せず、問い合わせしても「今やってます」としか答えない。ついには裁判が時効や除斥期間になってどうしようもない状況になる。弁護士会に苦情を言っても何もしない。懲戒請求出して2年ほどして戒告処分しかない。しかも被害の救済はしない。謝罪もない。弁護士に損害賠償請求訴訟をしなければならない。その訴訟の代理人に弁護士は就かない。せめて着手金を返せばいいのだが、結局泣き寝入りになるケースが多い。いや依頼者を泣き寝入りさせる仕組みになっているのだ。
そんな弁護士に頼んだあなたの運がないということだ。