横領の元弁護士に懲役14年 岡山地裁「職責に反する」
弁護士業務に絡む交通事故の賠償金など9億円以上を着服したとして、業務上横領などの罪に問われた元弁護士福川律美被告(65)の判決公判で、岡山地裁は28日、懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。
判決理由で中田幹人裁判長は「類例の乏しい巨額の横領だ」と指摘。「弁護士の職責に真っ向から反する行為。弁護士制度に対する信頼を揺るがすもので、強い非難に値する」と述べた。
判決によると、福川被告は2006~12年、交通事故や医療過誤の損害賠償請求訴訟で支払われた賠償金や、成年後見制度に基づき預かっていた財産など計9億円以上を着服するなどした。
2013/08/28 16:36 【共同通信】
8月28日岡山地裁でおこなわれた巨額詐欺横領事件の判決言い渡しに行ってきました
この裁判について一言でいえば「大茶番裁判」です。
9億円もの横領した金の流れがまったく解明されていません。横領した。立て替え払いした
と検察も弁護側も述べていますが、何に使ったのか、弁護側のいう「ヤカラ」に取られたというなら
いったいそれは誰なのか!まったく解明されずに幕引きとなりました。
福川元弁護士もお口にチャック、検察も追及せずということです。
(改めて記事にします)
マスコミ報道にはない。現場レポートです。
午後1時に岡山地裁に着くと既にたくさんの傍聴希望者が来ていました
報道陣もテレビ、新聞各社がスタンバイをしていました。
それでも初公判の時からは少し減ったようです。1時に傍聴券の整理券が配られました
抽選でしたが大きな法廷でしたのでほぼ全員が傍聴できたようです。定員は80人くらいでしょうか
1時27分からテレビ撮影が2分間あり、1時30分に裁判が始まりました
若い二人の検事(1名は女性)と体格のいいベテランの光成弁護士がそれぞれ着席し
福川律美元弁護士が入廷してきました。初公判の時の印象よりもしっかりとした歩みでした
一瞬傍聴席に緊張が走りました。傍聴席には福川に大事な保険金や遺産相続のお金を横領された被害者の方がくいいるように福川を睨みつけていました。
裁判官がすぐに判決文を読み上げるものだと思っていたら、検察側から訴因の変更があり
弁護側に同意を求められました。福川被告が裁判の判決文を書き換えて依頼人に渡した行為
を公文書変造から公文書偽造に変更されました。
また、弁護側からの新たな証拠を提出され今度は検察側に同意を求めたもの
そして光成弁護人が福川被告に質問をしました。
出された証拠とは「嘆願書」でした。ある方が集めた数十人の嘆願書です。
光成弁護士が福川被告に質問をします。「どのような方が集めたのですか」と聞くと
「社長さんです」と福川、光成弁護士は「職業ではなくあなたとはどのような関係ですか」と問い直した。「昔から付き合いのあった方です」さらに弁護人は「依頼人ではないのですね」と聞くと「そうです」と答えた。「数十人の署名の中には同一の筆跡もいくつかありますが」と聞くと「分かりません」と
福川。検察も被害者のものではないのなら採用すべきでもないと述べたようだ。
今さら何をいっているのかという傍聴席の雰囲気
実はこの冒頭からのやりとりはあまり正確ではない。なぜなら法廷のマイクのボリュームが
小さく傍聴席の後方にいた私にもはっきりと聞こえてこなかった。
見かねた傍聴席の一人が途中退席し裁判所に苦情を言いにいった。
証拠を採用するかどうか裁判官3人が合議をするということで5分間の休廷となった。
休廷中に数人の傍聴者から苦情が出た。裁判官や検察官の声が聞こえないというもの
裁判所の職員が傍聴席の前に立って説明をした。これ以上ボリュームを上げるとハウリングを
起こすから上げられないという。まだ新しい裁判所で何を言ってるのかと傍聴席
「ハウリング起こすまでボリュームを上げればいいじゃないか」と誰かが言った。
「もっと大きな声でしゃべれ!」と言うひともいた。再び、職員が前に立ち、同じようなことを言った。
「これ以上ボリュームを上げるとハウリングを起します」
ついに一人の被害者がキレた。
「我々は弁護士に騙されて何千万もの金を盗られたんだ。その弁護士の裁判だ。弁護士がどのような事を言うのか聞きにきたのだ。弁護士に騙されなかったらこんなところに来ない。
聞こえるようにボリュームを上げろ!!」
なんと傍聴席から拍手が湧き上がった。(報道陣以外は拍手をしたようだ)
私は数多くとは言わないが過去裁判はいくつか傍聴しているが、裁判所のマイクのボリュームを上げろと傍聴人が大きな声で言ったことなど聞いた経験がない。裁判官はいないが検察官や弁護人は法廷にいた。しかもその苦情に大きな拍手が起こるなんて法曹界初の事ではないだろうか
職員は黙って法廷を出ていった。
裁判官が再び登場し裁判が再開された。
マイクのボリュームは最大?になっているようだ。ハウリングは起こっていない。
よく聞こえる。最初からこの程度にしておけばいいのに。。。
主文 被告人福川律美を懲役14年に処する。
(未決拘留期間は180日)
傍聴席は何ともいいようのない雰囲気になった。
長い判決文が朗読された。
起訴された被害者の一人一人の横領について事実と認定した。
20数人からの横領容疑を裁判所は事実とした。改めて被害金額と被害者の多さに驚いた。
福川に出された紛議調停に対し示談書を偽造し弁護士会に提出した。
(見抜けない弁護士会もおかしいのだが)
依頼人に保険金の入金がないと聞かれ訴状を偽造してまだ裁判中だとごまかしたことも
有罪とされた。ほんとうに弁護士のやることではない
求刑が懲役15年で判決が14年になったことの説明はなかった。
ひとつ注目すべきことは、福川は「立替金を回収して被害者に返したい」と裁判で言ったこと
破産をして刑務所に入るのにできもしないことを言ったのだ。
それなら、誰から回収すると言うのだ。誰に横領した金を渡したか一切話していないではないか、また、恐喝されたのならはっきり言えばいいのだ。
この発言が出た時に検察は突っ込まなかったのか不思議だ。
立替金という言い方もおかしい
保険金の支払い分の中から用立てしたのあれば回収などできないではないか
福川は口から出まかせを言ったようだ。
つまり日頃の弁護人の習性で、できもしないことをつい言ったまでだ。反省のない証拠だ。
ということで・・
前代未聞の巨額詐欺横領事件の裁判は誰に金が渡ったのかという重大な真相の究明も追及もなく
また、検察側の証人もなく、弁護側の証人は弁護人がなり、たった3人だけの裁判は無事終了
ほっとしたのは弁護士会か、
被害者は蚊帳の外で岡山弁護士会は事件の説明も被害者への謝罪もなく、もちろん1円の被害救済もしないと高らかに宣言して幕を閉じた。
(毎日新聞)
弁護側は、福川被告が、賠償金が振り込まれる前から依頼人に頼まれ、金を立て替えていたことに触れ、「依頼人の執拗(しつよう)な要求で立て替えた金が増大し、取り返しがつかなくなってしまった」などと情状酌量を求めていた。
>だから執拗な依頼人って誰なの?
>だから執拗な依頼人って誰なの?
弁護側は「本人と相談して控訴するか決めたい」としている
>ぜひ控訴してください。やる気もないくせに
福川は逮捕時に
「俺は弁護士会のスケープゴートにされた」と言った
何だったんだろうね、この言葉は??