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94日 東京地裁 松原厚弁護士(東京)業務上横領事件 第2回裁判 (傍聴記録)
 
元東弁副会長が成年後見人制度悪用し横領(事件報道)
成年後見人を務めていた女性の預金から1千万円を着服したとして、元東京弁護士会副会長の弁護士松原厚容疑者(76)が逮捕された事件で東京地検特捜部は20日、女性の別の財産を着服した疑いが強まったとして、業務上横領容疑で立件する方針を固めた。
 東京弁護士会の調査によると、松原容疑者は2007年、千葉家裁から女性の成年後見人に選任されたが、口座で管理していた財産約1500万円を着服した疑いがあるほか、女性の不動産の売却代金約1400万円を使い込んだ疑いも持たれている。
 
東京地裁 94日 第2回の公判がありました。
傍聴席からのレポートです。
被告人質問日 弁護人と検察官、裁判官からの質問でした。
1回裁判と異なり傍聴席は半分くらいでした。報道人も少ないようでした。
松原厚の弁護人はやはり同期の弁護士3人が付いていました。
 (要約)
  時間がかかるが被害者に弁済したい
ほとんど財産がないことを弁護人と裁判官、検事から指摘されても今後の返済についても時間は掛かるが返済したいと述べる。
具体的にどうするのかと聞かれても具体策はなく、私のこれまでの実績から見れば可能だと大風呂敷を広げて皆呆れていた。
生活保護を受けていてどこから返済をするのだろうかというあきれた返答
 
  松原厚の現状
弁護側は基本的に横領等の罪状には争うつもりはないが松原被告の認知症がかなり進んでいるようだ、実は数年前からアル中治療で国立療養所に通院していて今回の逮捕の際も施設に入院していた。詳しくは触れなかったが絶縁と思われた娘が動いた模様。生活保護受給中。

  弁護士資格については退会届を出して上申中。
 
まだ一応現役です。(9月5日)
現旧区分
登録番号
会員区分
氏名 
弁護士会
11542
弁護士
松原 
東京
    
会員情報
氏名かな
まつばら あつし
氏名
松原 
性別
男性
   
事務所情報
事務所名
松原厚法律事務所
郵便番号
1010035
住所
東京都千代田区神田紺屋町11 鈴野ビル2
 
 
  被後見人から横領した原因
高い金融屋からの借入
短期間に高利で松原に融資し強引な回収をしたAという者は元々は会社を経営していたが破綻した際に松原が携った関係。借りた相手がわるかったのでしょう。松原の事務所で松原に返済せよ罵声を浴びせたりしていたみたいです。
おまけにこのAが何も関係ない今回の被害者の面会まで行って手当てを得たり。これを検察に正当化して供述しているのもおかしい話だ。
また松原は使い込んだ金を補填して家裁の報告をするために別の依頼者にもうけ話があると持ちかけたなど報道されない部分も裁判で明らかになりました。
投資の失敗
平成12年に本来の家を売却。賃貸用に建てていた住宅に移り住む。
テレビに出ていた家です。その際に息子とが絶縁。バブル時代の不動産投資に対して最初から家族全員の反対を受けていたが強引に松原自身が進めてしまったとのこと。

  成年後見人
帳簿は一度も記載せずにいた模様。出納帳もなし。
 
■次回期日
918日の13時半 東京地裁  
 
■ 第1回目の裁判
被後見人に対し「頭の悪いババアの面倒看ることになった」
https://jlfmt.com/2013/07/20/29416/

 
(サンケイ新聞 4月22日)
■不動産投資失敗「カネない」 電気・ガス止まる、トイレは公園で
 テーブルにはカップ酒の空き瓶、床に散乱した衣服や菓子袋…。東京都大田区の住宅街に建つ松原厚弁護士の自宅内は弁護士という肩書にふさわしくないものだった。電気やガスも料金滞納で止められており、取材に横領を認めた上で「弁済を考えているがカネがない」と話した松原弁護士。弁護士会の副会長まで上り詰めながら、なぜ捜査の手が伸びるまでに凋落(ちょうらく)したのか。
 「手元にあるのは2千、3千円。電気がないので暗くなれば寝るだけだ」

 自宅で室内着姿で取材に応じた松原弁護士は、最近の生活をそう語った。トイレは公園ですませ、食費節約のため庭に生えている木の実を食べたこともあるという。

 3900万円を横領したとする同会の主張に対しては「実際には約2500万円は必要経費だった」と反論。後見人を務めていた女性の接見には往復のタクシー代が数万円かかっていたほか、土産代や食事代などに使っていたと主張した。だが、残る約1400万円は「自宅を改修した際のローン返済や生活費に充てていた」と認めた。

 弁済の意思を尋ねると、「するつもりだが、数百万円の預金をしている銀行通帳が入ったスーツケースを自宅から盗まれており、出金できない。家具の売却などで現金を作っている」と返答。刑事責任を問われる可能性については

「被害額も小さく、逮捕まではされないと思うが、刑務所に入る覚悟はできている」と開き直ったようなそぶりを見せた。
 なぜ横領に手を染めたのか。
 松原弁護士や親族によると、不動産投資を行っていたが、バブル経済の崩壊で億単位の負債を抱えた。その結果、ストレスで酒量が増え、仕事に支障をきたし、さらに酒が増える悪循環に陥ったという。千代田区の事務所も家賃滞納で退去させられ、近年は弁護士業務も事実上行っていない。

 妻とも離婚し、自宅近くに住む娘とも絶縁状態。松原弁護士は「負債総額もよく分からない。バブルに踊らされていたとしか、いいようがない」と話す。
 同弁護士会に所属する知人の弁護士は「優れた人格のほか、派閥を作る政治力がなければ副会長の座はつかめない。松原氏自身も立派な弁護士で人望もあった」と話す。

 松原弁護士は数年前から、当時の役員が集まる懇親会にも顔を出さなくなっていたという。
 別の知人弁護士は「むしろ、本人が福祉サービスを受けなくてはいけない状況。本当は成年後見人が務まる状態ではなかったのではないか」とため息をついた。

 
以上(サンケイ新聞)