顧客資金1億円着服か 実兄刺殺容疑の元弁護士、横領容疑で立件へ 警視庁
2013.10.22 17:07
 東京都墨田区で昨年11月、無職の大久保敏明さん=当時(58)=を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された実弟の元弁護士、敦容疑者(52)が、弁護士業務の過払い金返還請求などで取り戻した資金の一部を、顧客に返さずに着服していた疑いが強いことが、捜査関係者への取材で分かった。着服総額は約1億円に上るとみられ、警視庁は業務上横領容疑で敦容疑者を立件する方針を固めた。
 捜査関係者によると、敦容疑者は平成11年に弁護士登録し、東京都足立区に事務所を構えた。当初は不動産処理などを請け負っていたが、数年前から消費者金融などへの過払い金返還請求の依頼が増えたのを機に、返還資金の一部を着服するようになったという。
 警視庁が大久保さん殺害事件を捜査する過程で、敦容疑者の口座に出所不明の預金があることが分かり、裏付け捜査を進めていた。
 敦容疑者は大久保さん殺害事件後の今年に入り、墨田区内の自宅に事務所を移したが、弁護士業務はほとんど行っておらず、7月末には所属先の東京弁護士会に、弁護士登録の取り消しを自ら申し出ていた。
 敦容疑者は今月3日、殺人容疑で警視庁に逮捕されたが、一貫して容疑を否認しているという。警視庁は大久保さんとの間に金銭以外のトラブルを抱えていたとみて詳しい犯行動機を調べるとともに、敦容疑者の勾留期限が満期となる24日以降、業務上横領容疑で再逮捕する方針だ。
実兄を殺した容疑で逮捕された元弁護士。元とはいえ7月31日までは弁護士でした。殺人を実行したときは弁護士。
1億円もの過払い金を依頼者に返していないということなら資産家の兄と借金とか相続分を先によこせとかの要因があったのではないかと推理されます。ということは、弁護士が依頼者の金を横領して殺人まで犯したという前代未聞の事件となります。
過払い金の返還についても弁護士が依頼者に金融会社から取り返した金額を返還しないということがよくあります。
実際は金融会社を辞めた人間が顧客の名簿などを持ち出し、片っ端から電話をして客を集め弁護士に紹介する。そして弁護士は過払い金を取り返しても名簿を持出した人間に渡したりして依頼者には返還しないという。
依頼者は他にも借金がある場合が多く結局わずかな金をもらって泣き寝入りする場合がある。
弁護士に客を紹介するのは、いったいどんな人なのか、
ここまで大久保元弁護士を追い込んだのは誰なのか?
この事件からどこまで展開をしていくのか見守りましょう