地裁の書類偽造した弁護士除名、本人は行方不明
広島弁護士会元副会長の中丸正三弁護士(58)が自己破産申し立ての手続きを巡り、地裁の書類を偽造して依頼者に渡したとされる問題で、同弁護士会は20日、弁護士法に基づいて除名の懲戒処分にしたと発表した。
4日付。
 弁護士会によると、中丸弁護士は昨年5~7月、虚偽の日付や裁判官名を書いた「破産手続き開始決定書」など2通を作成し、写しを依頼者に手渡した。中丸弁護士は事実を認めたが、昨年7月から行方不明になっている。
 同会の小野裕伸 ( やすのぶ )会長は「非常に悪質な行為で依頼者らに迷惑をかけて、弁護士全般の信頼を損ねかねない事態。深くおわびする」とのコメントを出した。2014221  読売新聞)
 
 
弁護士自治を考える会
広島の元副会長が行方不明になって報道されたのが2013年の810
地裁も刑事告発したが行方不明ではしょうがないということで先に除名
処分を出した。
広島の弁護士が行方不明になり除名になるのは谷口玲爾元弁護士に続き
2人目です。(現在収監中)
 
(昨年8月の報道)  
 
公文書偽造:破産手続き放置 地裁、広島の弁護士告発 /広島
毎日新聞 20130810日 地方版
 広島弁護士会(小野裕伸会長)は9日、同会所属の中丸正三弁護士(57)=広島市=が、依頼された自己破産手続きを怠り、虚偽の書類を作成して依頼人に手渡していたと発表した。広島地裁は中丸弁護士を公文書偽造の疑いで刑事告発。依頼人から同会に懲戒請求も出されており、同会は詳しい調査を進めている。
 同会によると、依頼人は2011年、中丸弁護士に自己破産手続きを依頼。中丸弁護士は今年7月中旬、依頼人に手続きが完了したことを示す「免責決定書」など2通を渡した。その際、依頼人は一度も広島地裁に行っていないのに手続きが完了したことを不審に思い、地裁に問い合わせたところ、2通とも書類の裁判官や書記官の名前が一致しないなど、虚偽書類であることが発覚したという。
 依頼人が同会に懲戒請求したのを受け、同会は綱紀委員会に調査を依頼。
しかし、7月下旬から中丸弁護士と連絡が取れていないという。家族も行方が分からず、今月5日に県警に捜索願を出した。
 小野会長は同日の記者会見で「依頼者に迷惑をかけた。弁護士の信頼を損なった行為で、深くおわびしたい」と謝罪した。