イメージ 1
        (週刊エコノミスト 2014年12月2日号) 
           (資料 懲戒処分検索センターデータベースより著者作成)
週刊エコノミスト 「弁護士の質」
法曹拡充でベテラン淘汰か!増加する弁護士の懲戒処分
この記事の中でもジャーナリストの伊藤歩さんは懲戒処分を受けるの弁護士の多くはベテランだと述べています。
弁護士の懲戒処分は右肩上がりに増えています。
イメージ 2
2014年は延108人が懲戒処分処分があり自由と正義には102人の弁護士の
懲戒処分の要旨が掲載されました。(2013年97件)
報道で弁護士の数が増えたから非行件数が多くなったと書いてあるものが
あります。まるで新人が業務に詳しくなくミスを起し懲戒処分を受けたよ
うな書き方ですが、まったく違います。新人のミスは弁護士会は処分しません。神戸で酒を飲んで刑事事件の裁判資料を紛失した新人弁護士がいましたが綱紀委員会では懲戒相当と決議しましたが懲戒委員会では処分しないという議決になりました。
それでは昨年1年間に自由と正義に掲載された弁護士の登録番号で検証
してみましょう。(102件の内訳)
  登録番号別 懲戒処分者
10000以下       3
1000015000    19
1500020000    28
2000025000    18
2500030000    12
3000035000    10
3500040000     9
40000~          1
1万番以前は1965年以前の登録で 最年少で73歳
15000番が76年登録で最年少62歳
20000番が87年登録で最年少が51歳
25000番が97年登録で最年少41歳
27000番が2000年登録で平均46歳前後
30000番が2003年登録で最年少34歳
35000番以降が新試験世代、現在は50000番が最新
期別・登録番号
昨年の処分者の登録番号で見ると10000~25000で65人となり全処分の
63%を占めます。つまり41歳~70歳前後のベテラン弁護士が処分を受けた
ということです。一般社会ではベテランになれば仕事でミスを犯すこともなく、これをやれば法律に違反すると言うことも十分知っているのですが
弁護士業界は違うということです。若い人にはコンプライアンスなど法令順守を求めますがベテランはそんなこと守っていたら仕事にならん。俺は
昔からこのやり方でやってきた。文句があるかということです。
35000~は10人の弁護士が処分を受けましたが、盗撮、わいせつ行為
が4件、元学者で登録が遅かったのが1名、行方不明(除名)元ヤメ検
愛知の痛い先生とカメちゃん。
依頼者に迷惑を掛けた、依頼者の預り金の清算が遅いという処分はほとんどありません。
懲戒処分を受けてなくて横領逮捕起訴され有罪となって業界を去って
いった元弁護士もベテランばかりでした。
「今年の予想」
今年は25000~30000番に懲戒処分者のピークが移ると思います。
2万前後はバブル期のおいしい仕事も多くあり派手な生活や弁護士会の役員なども経験し今さら事務所を小さくすることもできない弁護士。
新しい法律ネット社会にも付いていけず態度だけはエラそうなままで昔ながらの依頼者を客とも思わない弁護士、この処分は今年も続くでしょう
25000番前後は2000年登録でバブル期のおいしい仕事も知らず、不景気になった時から弁護士になった。ようやく1人前になったが弁護士としての格差が出て来るころ。金だけに走る弁護士も増える。将来が見えない業界で金だけに走った弁護士の非行が今年は増えて来るのではないかと予想する。
1万番以下の弁護士で大金が動く事件は注意が必要、最後の大仕事で
弁護士に持って行かれてケアハウスでも逃げ込まれたらどうにもなりま
せん。高齢弁護士で事務所に一人しかいないなどは注意が必要です。
年金も掛けてない弁護士もいますから大事な金を預けるのです弁護士の
資産など調査をしておきましょう。弁護士会に聞いても教えてくれま
せん。