元日弁連幹部に懲役10年=国有地架空取引詐欺-東京地裁
 国有地の架空取引を持ち掛けて9億円超をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元日弁連常務理事の弁護士本田洋司被告(82)ら3人の判決が30日、東京地裁であり、室橋雅仁裁判長は本田被告に懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。
 室橋裁判長は「架空取引と認識しつつ、弁護士として契約に立ち会う役を務めた」と述べ、真実の取引と思っていたとする本田被告側の無罪主張を退けた。その上で「弁護士という肩書を利用された面があるが、重要不可欠な役割を果たし、刑事責任は相当重い」と指摘した。
 共犯者の会社役員中原利浩被告(52)は懲役14年(求刑懲役15年)、無職若林秀世被告(77)は懲役8年(求刑懲役10年)とした。(2015/03/30