弁護士の懲戒処分を公開しています、「日弁連広報誌・自由と正義」20159月号に公告として掲載された弁護士の懲戒処分の要旨・札幌弁護士会・清水啓右弁護士の懲戒処分の要旨
報道がありました。
521日産経
担当の被告が被害者を脅迫 札幌の弁護士を懲戒処分

札幌弁護士会は21日、国選弁護人を務めた傷害事件の被告が被害者を脅す手紙を送り、証人威迫罪でも被告が有罪判決を受けたとして、同会所属の清水啓右弁護士(29)を業務停止1カ月の懲戒処分にした。 弁護士会などによると、清水弁護士は昨年5月、傷害罪で起訴された被告から被害者と示談交渉したいと依頼されて手紙3通を預かり、内容を確認しないまま郵送。手紙には「被害届を取り下げなければ絶対に許さない。周囲の者が家に押し寄せる」などと書かれ、被告は今年3月、傷害と証人威迫の罪で懲役3年の実刑判決を受け、確定した。 清水弁護士も証人威迫容疑で在宅のまま札幌地検の捜査を受けたが、昨年7月に嫌疑不十分で不起訴処分になった。記者会見した札幌弁護士会の太田賢二会長は「刑事弁護人として被害者に不安を与えたことは大変遺憾」と陳謝した。

 20147月の報道

被害者脅した疑い、男逮捕=接見弁護士が協力-札幌地検

 自分が起こした傷害事件の被害者に脅迫文を送り付けたとして、札幌地検は3日、証人威迫容疑で無職××容疑者(33)=札幌市中央区××=を逮捕した。地検によると「脅すつもりはなかった」と供述しているという。手紙は接見した国選弁護人が郵送しており、地検はこの男性弁護士について在宅のまま調べを進める。 逮捕容疑では5月下旬、弁護士と共謀し、知人で自分が起こした傷害事件の被害者の男性(47)とその妻に、「自分で転倒してけがをしたことにしろ」などと書かれた手紙や写真を送った疑い 北海道警札幌中央署によると、××容疑者は3月30日、中央区内のマンションで男性に暴行を加え、骨折などの重傷を負わせたとして4月24日に逮捕された。 地検によると、及川容疑者は暴行事件後、路上で転倒した際に持っていたナイフが腹部に刺さり、病院に運ばれた。逮捕後に接見した弁護士が腹部の写真を撮り、手紙に入れて郵送した。弁護士は事件発覚後、国選弁護人を解任された。(2014/07/03-19:04

懲 戒 処 分 の 公 告

札幌弁護士会がなした懲戒の処分について同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告公表に関する規定第3条第1号の規定により公告する

 

1 処分を受けた弁護士氏名  清水啓右  登録番号 46389
 事務所 札幌市中央区北2条      
 村松法律事務所 
2 処分の内容      業務停止1月
3 処分の理由の要旨
被懲戒者は2014428日傷害事件で逮捕されたAの国選弁護人に選任されたがAと接見した際、被害者らに不安や困惑を感じさせ、被害届の取下げを強要する表現が多数記載されていた手紙3通の宅下げを受け、また3か所の傷跡があるAの腹部の写真を撮影し、同年521日上記手紙3通の内容をほとんど読まないまま上記手紙3通及び上記写真をAの求めに応じて被害者方に発送し同月23日頃到達させ、その結果としてAが証人威迫罪により有罪判決を受けるという事態を招いた。
被懲戒者の上記行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。
4処分が効力を生じた年月日 201552120159月1日   日本弁護士連合会