
2016年弁護士の出来事 ベスト10
2016年・弁護士業界にも様々な事件が起こりました。
1位 2016年懲戒処分者107人
2016年1月1日から12月31日までに官報に掲載された弁護士懲戒
処分の公告が107人となりました。
日弁連の発表する1年は「処分が有効になった日が1月1日以降」ですので日弁連計算は104人となります
2位 逮捕者相次ぐ 12人(自首含む)
①1月4日
69歳弁護士警察官から免許証奪い返し逃走石附哲弁護士(新潟)
②1月10日
法律事務所の事務員、裁判所の書面偽造逮捕 青森さくら総合法律事務所(公設事務所)代表弁護士青森から宮崎に登録換え
③2月5日
元弁護士横領逮捕 神戸地検 西垣泰三(元大阪)
④2月23日
平岩篤郎弁護士(札幌)児童買春容疑逮捕
⑤3月7日
説田正幸弁護士(愛知) 業務上横領逮捕 遺産分割金横領
⑥3月17日
梅田紘二弁護士(愛知)ひき逃げで逮捕
⑦5月24日
梅津真道弁護士(栃木)スカートの中を盗撮し自首
⑧6月10日
藤勝辰博弁護士(二弁)業務上横領 逮捕
⑨7月27日
椿康雄元弁護士(一弁)逃亡先のタイで身柄拘束 株価捜査容疑
⑩10月6日
渡辺直樹弁護士(愛知)成年後見人で着服 逮捕
⑪11月18日
永野貫太郎弁護士(二弁)相続財産2160万円着服逮捕 千葉地検
1⑫2月14日
鈴木哲太郎弁護士(一弁)2歳女児に暴行の疑いで逮捕 警視庁
3位 わいせつ行為・児童買春・盗撮弁護士
①平岩篤郎弁護士(札幌)児童買春 業務停止3月
②大塚和成弁護士(二弁)性行為を強要 業務停止2年(当初は退会命令)
③男性弁護士が依頼者と不適切行為・200万円の賠償命令
④折本和司弁護士(横浜)依頼女性にわいせつ行為 業務停止2月
⑤太田明良弁護士(長野)配偶者がいながら相手に告げず不倫、DV 戒告
⑥梅津真道弁護士(栃木)盗撮
⑦一弁弁護士 女性の陰部をA4サイズにし裁判所に証拠提出(懲戒相当)
⑧田中広太郎弁護士(東京)カラオケ店で女性を抱きしめる。業務停止3月
4位 守秘義務違反行為多数
① 3月25日公益通報者の氏名を公開 (福岡)
② 3月9日公益通報者の氏名を京都市に通知 後藤真孝弁護士(京都)公益通報担当弁護士を辞任し京都弁護士会副会長に就任
④ 3月4日 川崎事件(少年事件)の容疑者氏名を弁護士が公開 神奈川
⑤ 12月13日 神戸連続殺傷事件に決定文公開・井垣康弘弁護士(大阪)業務停止3月
5位 横領・着服・預り金を返さない弁護士
今年だけではありませんが、預り金を着服し事務所の費用に充てたという事案や懲戒処分例が数多く見受けられました。日弁連は事件毎の口座を開設しているから安全であるという対策しかありません。しかし横領弁護士は事件毎の口座から預金を引き出しています。通帳とハンコを弁護士が持っているからです。2017年も横領弁護士、着服弁護士が数多く出てくるでしょう。
6位 飯田秀人弁護士(東京)懲戒処分9回
過去懲戒処分歴8回の王座を保っていた第一東京弁護士会宮本孝一弁護士がついに飯田秀人弁護士に抜かれ王座を明け渡しました。
しかも前王座宮本孝一元弁護士は「戒告」もありましたが、飯田弁護士の場合はずべて業務停止です。
今後全て業務停止で10回の処分を受ける弁護士は現れないと思います。
1回目 業務停止2月 1997年2月
2回目 業務停止1月 2003年2月
3回目 業務停止1月 2006年12月
4回目 業務停止6月 2007年12月
5回目 業務停止8月 2011年8月
6回目 業務停止1月 2013年5月
7回目 業務停止1年 2014年12月
8回目 業務停止3月 2015年6月
9回目 業務停止3月 2016年7月
12月6日 飯田秀人弁護士はご逝去されました。
慎んでお悔やみ申し上げます。
現役最多懲戒記録は処分7回の生田暉雄弁護士(香川)にバトンタッチ
されました。
7位 横領被害者に見舞い金を検討 日弁連
8月6日 弁護士不正に見舞金・日弁連来年4月に導入
9月20日 横領被害者への給付金に会費は使うなと元弁護士会長らが会員にFAX
見舞い金というのは当時者が出すものではありません。所属弁護士会と日弁連で横領弁護士に代わって全額被害を弁済すべきです。
8位 桝添元都知事の第三者の目に弁護士
5月20日桝添東京都知事(当時)ヤメ検弁護士2人に調査依頼・第三者の目?だと元知事が会見で述べたが国民の多くは桝添都知事に雇われた代理人としか映らなかった。
第三者の目の弁護士さん
9位 二弁が酷い!
第二東京弁護士会 会員登録数 5042名
東京弁護士会 会員登録数 7800名
毎年、処分者数は東京弁護士会が20名程度で二弁は過去12名程度でしたが昨年から二弁の悪行が目についてきました。
2016年 自由と正義に掲載された二弁の懲戒処分数20件(東弁18)
2015年 20件 (東弁10)
2014年 13件 (東弁16)
10位 大渕愛子弁護士に業務停止1月の懲戒処分
テレビの「行列ができる法律相談所」などでおなじみの美人弁護士が
業務停止1月の懲戒処分を受けました。8月2日付
東弁リベラ 懲戒処分の公表
法テラスに顧問代を請求し受領したという処分の理由でした。
弁護士自治を考える会は懲戒請求者でしたが、処分を求める理由は、法テラスで処分を受けていたのになぜ東京弁護士会は処分をしなかったのかという問題でした。法テラスでは国選弁護料の不正請求など多くの不正が行われていましたが弁護士会として処分をしたことはありません。
大渕弁護士の処分が初めてのケースでしたが、当会が出した懲戒は除斥期間となり棄却になったもようです(正式な通知は未通知)
以上、2016年弁護士業界の出来事 ベスト10でした。
1位 2016年懲戒処分者107人
2位 逮捕者相次ぐ 12人(自首含む)
3位 わいせつ行為・児童買春・盗撮弁護士
4位 守秘義務違反行為多数
5位 横領・着服・預り金を返さない弁護士
6位 飯田秀人弁護士(東京)懲戒処分9回
過去懲戒処分歴8回の王座を保っていた第一東京弁護士会宮本孝一弁護士がついに飯田秀人弁護士に抜かれ王座を明け渡しました。
7位 横領被害者に見舞い金を検討 日弁連
8位 桝添元都知事の第三者の目に弁護士
9位 二弁が酷い!
第二東京弁護士会 会員登録数 5042名
10位 大渕愛子弁護士に業務停止1月の懲戒処分
テレビの「行列ができる法律相談所」などでおなじみの美人弁護士が