成年後見の預金３９００万円窃盗か…法律事務所元職員逮捕

　成年後見制度に基づいて弁護士が管理していた男性の預金を無断で引き出したとして、警視庁麹町署は６日、東京都荒川区西日暮里、元弁護士法人職員、上谷吉尚容疑者（４２）を窃盗容疑で逮捕した。同署は、上谷容疑者が２０１２年８月～１４年１１月、認知症の高齢者や知的障害者ら約１５人の資産計約１億６０００万円を盗んだとみている。　発表によると、上谷容疑者は千代田区の弁護士法人職員だった１２年１０月～１３年３月、弁護士が成年後見制度に基づく「保佐人」として管理していた４０歳代の男性のキャッシュカードを使って現金計約３９００万円を不正に引き出した疑い。容疑を認めている。　別の職員が、預金通帳に不審な引き出し記録があるのに気付き、発覚。上谷容疑者は懲戒解雇されていた。