遺産相続手続きを放置‥三重・松阪市の弁護士を県の弁護士会が懲戒処分
3/21(木) 7:46
遺言の執行を依頼された三重県松阪市の男性弁護士が、遺族からの連絡を無視し続け遺産を相続させなかったとして、弁護士会から懲戒処分を受けました。 戒告の処分を受けたのは、三重県松阪市の牧戸哲弁護士(70)です。 三重県弁護士会などによりますと、牧戸弁護士は、三重県内に住んでいた女性から遺産相続の管理を依頼されましたが、3年前に女性が死亡した後、遺族からの連絡を無視し続け、遺産を相続させなかったということです。 遺族から相談を受けた別の弁護士が去年7月に起こした支払い請求訴訟で、裁判所が151万円と遅延金の支払いを命じ、去年12月、151万円のみが支払われました。 牧戸弁護士は、CBCテレビの取材に、「トラブルがあり支払いが遅れたが悪気はなかった」と話しています。
弁護士自治を考える会
「トラブルがあり支払いが遅れたが悪気はなかった」
悪気がなかったで済む問題ではないと思いますが、それに先生、3回目の処分ですが、3回目でも「戒告」しか出さないのが弁護士自治の実態
三重弁護士会は「戒告」でも氏名を公表しました。この点は他の(奈良を除く)弁護士会と違い評価できると思います。
1回目 戒告
(平成6年12月28日処分発効)【処分理由の要旨】 双方代理
牧戸弁護士は、昭和61年11月ころ、Aから、AのBに対する特定不動産贈与を内容とする公正証書の作成を依頼され、これを受任して、Aの代理人として公正証書により契約をなした。 その後、平成4年6月、AがBらを被告として上記贈与契約の無効確認を求める訴訟において、Bの訴訟代理人に就任した。
2回目 戒 告 懲 戒 処 分 の 公 告
三重弁護士会がなした懲戒の処分について同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告公表に関する規定第3条第1号の規定により公告する
1 懲戒を受けた弁護士
氏 名 牧戸 哲
登録番号 17595
事務所 松阪市朝日町一区
牧戸哲法律事務所
2 処分の内容 戒 告
3 処分の理由の要旨
被懲戒者は2012年4月懲戒請求者及び懲戒請求者の母Aらから、懲戒請求者の亡兄Bの相続について相続放棄の申述手続を受任した。被懲戒者は第一順位の相続人としてBの子Cがいることが判明したことからCの代理人として相続放棄の申述手続を行い同年9月26日に受理されて受理通知を受けたが懲戒請求者らにCについて相続放棄の申述が受理されたこと等報告しなかった。その後、被懲戒者は懲戒請求者らからの進捗に関する問い合わせに対して必ずやる等の回答を繰り返し2013年8月下旬頃には同年9月10日までにAの申述手続を終えると述べながらこれを行わず懲戒請求者らに対し何の報告もしなかった。
被懲戒者の上記行為は弁護士職務基本規定第5条、第36条に違反し弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。
4 処分が効力を生じた年月日 2014年8月19日
2014年11月1日 日本弁護士連合会
(懲戒処分検索センター)
弁護士氏名: 牧戸哲 | |
17595 | |
三重 | |
牧戸哲法律事務所 | |
戒告 | |
1995年2月 | |
双方代理 詳細リンク: |
弁護士氏名: 牧戸哲 | |
17595 | |
三重 | |
牧戸哲法律事務所 | |
戒告 | |
2014年11月 | |
怠慢な事件処理 |