民事事件の依頼者から供託金名目で850万円をだまし取ったとして、福岡県弁護士会に所属していた元弁護士の男(46)が詐欺容疑で再逮捕されました。
依頼人の高齢女性から850万円詐取か
詐欺容疑で再逮捕されたのは、元弁護士の会社員・小山格容疑者(46)です。小山容疑者は2020年1~2月、民事事件の依頼を受けた福岡市の女性(76)に「民事請求の話を進めるためにも相手方の預金口座にある現金の仮差し押さえ申し立てを行いましょう」「供託金は850万円になる」などとうそを言い、女性から850万円をだまし取った疑いが持たれています。
「だまし取っていない」と容疑を否認
訴訟の進展がなく、連絡が取れなくなったことを不審に思った女性が裁判所に確認したところ、双方が和解したことが判明。警察に被害を届け出ました。小山容疑者は「受け取ったことは間違いないが、だまし取っていない」などと供述し容疑を否認しています。
別の医師への詐欺罪でも起訴されている
小山容疑者は、福岡市の男性医師(47)からも「医師に関する記事がニュースサイトに掲載される動きがある」などとうそを言い、掲載を止めるための名目で弁護士費用など865万円をだまし取ったなどとして起訴されています。
引用RKBhttps://rkb.jp/contents/202306/202306296691/
2022年8月31日 登録番号35816 小山 格 福岡県 請求
福岡県 福岡市早良区×× 小山法律事務所
登録番号 35816 以前は 田邊法律事務所に勤務
当会の会員であった小山格(おやま ただし)元弁護士が、当会所属期間中に、供託金を要するなどと偽り530万円を詐取したとして、2023年(令和5年)6月6日、逮捕されたとの報道に接しました。
当会としては、元会員が詐欺被疑事件で逮捕されたことについて、極めて重大なこととして厳粛に受けとめています。
被疑事実の真偽につきましては今後の捜査及び裁判の進展を待つことになりますが、仮に事実であるとすれば、弁護士の職務に対する社会的信頼を著しく傷つけるものであり、到底許されるものではありません。
当会は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士の職務を全うするため、会員一人一人に対してあらためて弁護士としての自覚と倫理意識の徹底を求めるとともに、会員の非行事案に関し迅速かつ適正な処分を行い、弁護士及び弁護士会に対する社会の皆さまからの信頼の回復及び向上に努力する所存です。
2023年(令和5年)6月7日 福岡県弁護士会 会長 大 神 昌 憲