【自由と正義】6月号 VOL209 弁護士懲戒処分の要旨
日弁連広報誌『自由と正義』6月号 

毎年6月号は前会長、副会長、事務総長の「1年を振り返って」が投稿されていますが、毎年弁護士の不祥事については何もございませんが、事務総長が短く触れています。

2024年6月17日自由と正義 2024年Vol.75 No.6[6月号]

特集2 回顧と展望―日弁連2023年度

    • 39  2023年度会務報告【谷 眞人】
    • 52  2年間を振り返って~平和と人権、民主主義と法の支配、そして、弁護士の使命と責務を問う【小林 元治】
    • 61副会長としての1年を振り返って
      61 松田 純一/ 62 菰田  優/ 63 戸田 綾美/ 64 小川 恵司/
      65 大多和 暁/ 66 齋藤  裕/ 67 三木 秀夫/ 68 大脇 美保/
      69 小川  淳/ 70 末永 久大/ 71 宇加治恭子/ 72 辻  泰弘/
      73 伊東 満彦/ 74 中村 元弥/ 75 籠池 信宏
28 懲戒制度・不祥事対応 日弁連事務総長 谷眞人
2023年3月に懲戒手続の諸問題に関するワーキンググループを設置し、懲戒手続の適正な運用に向けて、懲戒請求の際の費用請求その他乱用的懲戒請求に対する対応について検討を行ってきた。そして同ワーキンググループの答申書に基づき、執行部において「大量懲戒請求、業務妨害的懲戒請求その他の濫用的懲戒請求に対する対処方針」を取りまとめ、2024年3月理事会において承認された。
弁護士の不祥事に関しては、日弁連として弁護士職務の適正化に関する委員会に対して、特に預り金をめぐる不祥事の防止策につき検討を求めている。また同委員会を中心に懲戒事例、紛議調停や市民窓口に係る協議会を開催し各弁護士会理事者と情報共有する等により防止を図り、会員に対し預り金口座の届出、適正管理を継続して求めている、加えて会員サポート窓口やメンタルヘルス相談による会員の支援や、万一横領事案が発生した依頼者見舞金制度の適切な運用、弁護士成年後見人信用保証制度への加入勧奨も引き続き進めている。
金に困った弁護士の目の前に預り金の通帳と印鑑があれば、手を出します、防止する具体的対策は何らございませんでした、
6月号 5件 業務停止1 戒告4
通し 弁護士氏名 登録番号 所属 処分  処分日  処分回数
45  青砥洋司  30553 大阪  戒告 1月23日  2 
詐欺被害を扱う弁護士、詐欺師と決めつけてネットで攻撃が過ぎた
46  泉本宅朗  45419  大阪 戒告 1月23日   2
預り金の処理、事件終了後の書類返却が遅い 
47 安藤誠基 24501 香川 戒告 2月14日 4 
代表を務める法人事務所の支店に社員を常駐させなかった 
48 弁護士法人アイウイル H822 香川 戒告 2月14日 初 
安藤誠基弁護士が代表を務める法人 常駐する社員が不在 
49 田瀬英敏 25905 第二東京 業務停止2月 2月21日 初 
残業代請求事件の杜撰な事件処理
2024年3月31日現在の会員数 45808名 沖特3
登録取消 法17条3号関係 1月16日 半田基 第二東京 法17条3号