大阪弁護士会は所属の会員が逮捕されたら、必ず「会員逮捕に関する会長談話」をホームページに掲載してきました。
【大阪弁護士会】会員逮捕・不祥事に関する会長談話 一覧 更新2024年6月
ところが6月25日に逮捕された北川健太郎弁護士には会長談話を出しませんでした。元検事正で検事の時の逮捕容疑だったから?しかし、もう4年も大弁会に所属しています、大弁会元役員の事務所だから?
元大阪地検検事正の北川健太郎弁護士(大阪)を準強制性交容疑で逮捕…大阪高検 6月25日読売
ずっと談話を出していたにもかかわらず、今回は一体どういう事でしょうか?
大阪弁護士会HP
- [ 6月28日 ]物価の上昇に応じた大幅な最低賃金の引上げを求める会長声明を発表しました
- [ 6月10日 ]会員逮捕に関する会長談話を発表しました
- [ 6月07日 ]大規模災害等の緊急事態を理由とした衆議院議員の任期延長のための憲法改正に反対する会長声明を発表しました
- [ 6月05日 ]「飯塚事件」の再審請求棄却決定に関する会長声明を発表しました
- [ 5月29日 ]会員逮捕に関する会長談話を発表しました大阪弁護士会 会長
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大阪弁護士会の弁護士が申し入れを行いました。(Xのポストから)
大阪弁護士会会長 大砂裕幸 殿 -
申入書
記
令和6年6月27日
会員 中道一政 (登録番号47937)
(申入れの趣旨)
2024年(令和6年) 6月10日に出された会長談話を撤回し大阪弁護士会公式ホームページから削除するよう申し入れる。
(申入れの理由)
2024年6月10日に出された会長談話は、 大阪弁護士会の会員弁護士が逮捕 された当日に出されたものでした。 会長談話によれば、同日に逮捕報道に触れて、 同日のうちに会長談話を出したという経緯とのことです。 弁護士であれば共通認識だと思いますが、 逮捕という事実は、 逮捕された者が有 罪であることを決めるものではありません。 会長談話においても 「傷害致死罪という逮捕事実が真実であるとすれば」 という仮定的な表現が用いられており、この点について一定の配慮はあるように見えます。
しかし、 逮捕という事実があったとしても、これからの捜査の進展において、無罪の可能性、 逮捕された被疑事実よりも軽い罪である可能性、 逮捕された被疑事実 と同じ罪ではあるものの有利な量刑事情が存在する可能性など、 あらゆる可能性が 排除できないはずです。 逮捕という事実があったに過ぎない時点において「どのような理由や事情があろうと到底許されるものではなく」 などと述べることは、 私のこれまでの刑事事件実務の経験からは、全く理解できません。
そこで、 私は、 大砂裕幸会長に対し、 2024年6月10日に出された会長談話を撤回し、大阪弁護士会公式ホームページから削除するよう求めます。
(申入れの理由 : 補足)
このような申入れをするのは、私自身の問題と感じるためでもあります。 私は公用文書毀棄被告事件の被告人になっています。 これまで、公用文書毀棄について、 私が自首したことの報道、 書類送検されたことの報道、起訴されたことの報道がな されていますが、 大阪弁護士会会長談話で言及されたことはありません。 私の事案も刑事事件であるにもかかわらず会長談話が出されないのに対し、 2024年6月 10日の事案には即日に会長談話が出されたことが、 全く理解できません。 私について会長談話が出されないのであれば、 2024年6月10日の事案についても、 同じように、会長談話を出さないようにするべきだと考えます。
上記に加えて、 2024年6月10日の件についてはその日のうちに会長談話が出されていますが、 2024年6月25日に大阪弁護士会所属弁護士が逮捕された件については、 私が確認した範囲によれば遅くともその翌日の2024年6月26 日には報道がされていますが、 現在も会長談話は出されていません。 2024年6 月10日の件も、 2024年6月25日の件も、 どちらとも逮捕の事案であるにもかかわらず、 逮捕報道と同日に会長談話が出される、出されないという差異が生じていることも理解に苦しみます。 2024年6月25日の件について会長談話を出 さないのであれば、 2024年6月10日の件も会長談話を出すべきではない、と 考えます。
以 上
6月10日付 会長談話
会員逮捕に関する会長談話
本日、当会会員が、傷害致死罪の疑いで大阪府警本部に逮捕されたとの情報に接しました。
被疑事実の真偽あるいは事情等については、今後の捜査の進捗を待つしかありませんが、傷害致死罪という逮捕事実が真実であるとすれば、どのような理由や事情があろうとも到底許されるものではなく、まことに残念というほかありません。
当会は、これまでも会員の不祥事防止に向けて様々な取り組みをしてきたところですが、今後とも弁護士の社会的信用を損なうことのないよう努めてまいります。2024年(令和6年)6月10日 大阪弁護士会 会長 大砂裕幸髙田豊暢弁護士 登録番号24244 竹内・井上・髙田法律事務所 大阪市北区西天満2-10-9中道一政弁護士の事案
中道一政弁護士(大阪)が裁判所で“文書破る” 文書を作成した書記官とこれまでにトラブル 警察に自首し捜査を受ける、7月28日カンテレ 2023年7月28日