裁判傍聴記

東京地裁407号法廷 13時30分~

弁護過誤による 損害賠償事件

口頭弁論期日【結審】3回目

弁護過誤による損害賠償事件

原告 離婚した元妻(代理人なし本人訴訟)
被告
須田洋平(弁護士) 東京
被告須田代理人 古屋丈順弁護士 東京
被告  元夫(警官 )
被告 元夫の代理人 東麗子弁護士 第二東京

6月19日130分東京地裁407号法廷
5分遅れで始まった。傍聴人は約123名だが小さな法廷なので満員、407号法廷はこの裁判が最終なので傍聴人は全員この裁判を見に来た人となる。私は傍聴席の一番前の中央に陣取った。遅れて入ってきた男性はHOYAの紙袋を持って入ってきた。今日はhOYAの株主総会だということでその帰りに傍聴に来たそうだ、被告の須田洋平弁護士はその会社の社外取締役に立候補をしていたそうだ。

http://shyster.sakura.ne.jp/hoya.pdf

 

時間になって原告席に本人訴訟の原告女性が座った。

被告席に須田洋平弁護士の代理人古屋弁護士と警察官の代理人東麗子弁護士が座った。原告女性の方が地味な弁護士に見え、東麗子弁護士はテレビのリーガルハイの小池栄子のように見えた。となりの古屋弁護士は59期の同期、古屋弁護士も頭をビタッときめてやり手弁護士風だ。二人並べばやはりリーガルハイの生瀬勝久演じる三木弁護士と沢地秘書のように見えた。

 

傍聴人は見た!

東麗子弁護士の裁判記録のファイルの背表紙

「○○○○(原告氏名)VS○○○○様」

自分の依頼者の方だけ【様】が付いてる。VSとはどういうこと?

事件番号と原告被告の氏名と損害賠償請求訴訟とか書いておけばいいと思いますが、金貰う方を大事にする、分かりやすい女性弁護士のようです、

 

 

裁判官が法廷に入り裁判が開始されました。

 

この裁判は離婚事件で夫側の代理人須田洋平弁護士が妻に対し脅したような

文言が入ったFAXを送った。それが弁護過誤に当たるというもの、懲戒請求も棄却をされている。

参考までに弁護士が相手方にFAXを送って懲戒処分になったのは過去1件しかありません。


なぜ須田弁護士は原告に対し脅しとも取れるようなFAXを送ったのか、須田弁護士に離婚事件を依頼した警察官であり不祥事を起こしたことを隠したかったのか・・・

 

原告女性は夫の上司の警察官を証人申請を申し出ましたが被告側が不要であるとし裁判官も認めませんでした。この上司の人が証人として出れば警官としての不正な行為を立証できるのではないかとの原告の狙いだったのでしょうが。。

 

被告側はそもそも、須田洋平弁護士が原告のところに脅しとも取れるようなFAXを送ったことがこの裁判の争点であるので上司の警官の証人までは不要であるとの主張、

 

夫の職務上の問題を妻が損害賠償請求することは微妙なところだ

弁護士が依頼者のために行ったことが非行となるのかならないのか
弁護士会の懲戒処分が取れなかったことで、弁護士会の判断は非行ではないとした、この裁判の先がなんとなく見えた。


「今日の裁判にあたってと言う宣言書」


原告女性はこの裁判についてというA42枚の紙を出して読ませて欲しいと裁判官に告げた。書面なら準備書面として提出するよう諭されたが原告はさらにここで読ませて欲しいと粘った。被告席の2人の代理人弁護士も書面で出して陳述することは不要であるからと原告の申出を拒否した。それでも、原告はすぐに終わるからと裁判を説得し、裁判官が短い時間ならと折れた、原告はA42枚を朗読した。

警官として、弁護士として倫理に外れているという内容を読み上げた。

被告席の2人の弁護士は「おもしろくないわ」という表情だった。

訴状みたいなもの、まるで判決文みたいなもの、まして弁護士として倫理を守れと満員の傍聴人の前で読み上げらえたのだからたまったもんじゃない

 

素人が訴えているのだから、言いたいことを言わしてあげようという裁判官の親心と

いうものではないだろうか、といって原告の賠償が認められるという保証はない。

 

この裁判は結審となった。当事者の尋問もなく結審した。

東麗子先生のお声を聞くこもなく終わってしまった。 

 

元夫である警官の弁護をしたのが東麗子弁護士(東京リベルタ法律事務所)

弁護士がどこから依頼を受けようが構うことはない。警官がここ一番の裁判は左翼系が強いから依頼したというのも、もちろん自由です。
警官だから左翼系に依頼してはいけないという法律はない!!

ただし、この裁判のオマケとして原告は警察官の不祥事を問題にしている。ただの離婚事件でも弁護過誤事件でもないのだ。東麗子弁護士が何を言うのかと楽しみに傍聴に来たのですが、声を発したのは原告が陳述をしたいと言ったときに短い言葉で不要ですとかなんとか言っただけだった。

被告側としてこの裁判は勝てると予想しているのでしょう、被告の答弁書は見ていませんが余裕の表情と見ました。素人が訴えて勝つことなどあり得ないとも思っているような感じでした。

 

しかし裁判というのは面白いものでこの裁判で原告の請求が棄却をされても

オマケがやはりついてくる。

 

オマケの方が値打ちがあることも世の中にはある。

裁判が結審すれば、この裁判の調書が閲覧できる。裁判は公開なのだ

判決7月31日

東京リベルテ法律事務所