札幌弁護士会は21日、国選弁護人を務めた傷害事件の被告が被害者を脅す手紙を送り、証人威迫罪でも被告が有罪判決を受けたとして、同会所属の清水啓右弁護士(29)を業務停止1カ月の懲戒処分にした。 弁護士会などによると、清水弁護士は昨年5月、傷害罪で起訴された被告から被害者と示談交渉したいと依頼されて手紙3通を預かり、内容を確認しないまま郵送。手紙には「被害届を取り下げなければ絶対に許さない。周囲の者が家に押し寄せる」などと書かれ、被告は今年3月、傷害と証人威迫の罪で懲役3年の実刑判決を受け、確定した。 清水弁護士も証人威迫容疑で在宅のまま札幌地検の捜査を受けたが、昨年7月に嫌疑不十分で不起訴処分になった。記者会見した札幌弁護士会の太田賢二会長は「刑事弁護人として被害者に不安を与えたことは大変遺憾」と陳謝した。
被害者脅した疑い、男逮捕=接見弁護士が協力-札幌地検
自分が起こした傷害事件の被害者に脅迫文を送り付けたとして、札幌地検は3日、証人威迫容疑で無職××容疑者(33)=札幌市中央区××=を逮捕した。地検によると「脅すつもりはなかった」と供述しているという。手紙は接見した国選弁護人が郵送しており、地検はこの男性弁護士について在宅のまま調べを進める。 逮捕容疑では5月下旬、弁護士と共謀し、知人で自分が起こした傷害事件の被害者の男性(47)とその妻に、「自分で転倒してけがをしたことにしろ」などと書かれた手紙や写真を送った疑い 北海道警札幌中央署によると、××容疑者は3月30日、中央区内のマンションで男性に暴行を加え、骨折などの重傷を負わせたとして4月24日に逮捕された。 地検によると、及川容疑者は暴行事件後、路上で転倒した際に持っていたナイフが腹部に刺さり、病院に運ばれた。逮捕後に接見した弁護士が腹部の写真を撮り、手紙に入れて郵送した。弁護士は事件発覚後、国選弁護人を解任された。(2014/07/03-19:04)
札幌弁護士会がなした懲戒の処分について同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告公表に関する規定第3条第1号の規定により公告する