書庫・さまざまな不祥事
警察官の不祥事⑨ 「 神奈川県警 幹部の天下り 」
とある 監察官 天下りの事実
行政ではまだまだ、天下りが続いている。
天下り自体を消すこと、先細りさせることができない 「権威・権力の象徴」 であろう。
神奈川県警では、とある監察官 が 昨年、定年退職を以て 「交通安全協会の幹部」 に天下りをした。
「交通安全協会」 といえば、自動車免許更新時に 会費を払う義務が有りそうな 「誇大広告」、「強制加入と誤認する 勧誘」 など 思い出す 方も多かろう。
他方、警察官が退職した際の重要な受け入れ先でもある。
警察幹部は定年後、ここに数年存在して、また、相当額の退職金が支給される。
勿論、県民国民のため公務を全うし、国民県民の安全に寄与実績を保有した人物は、以降、別の外郭団体でも必要な人材もあるかもしれない。
(それでも、定年後の天下り先で 退職金 は不要だろうが、、)
当該人物が 「監察責任者」として処理した 「監察事案」 に、我々がお伝えしている警察官非違行為 が ひとつ として存在している。
天下りは 神奈川県警が組織として お墨付き (実績を評価)をつけた証明である。
神奈川県警は、どのような業務を基準に 「評価 して 優遇」 するのであろうか。
これは、その事実一端である。
警察書類の写真撮影
我々は、神奈川県警警察官不祥事 『警察書類の写真撮影』 を記事にしている。
この所轄署地域課警察官による 『警察書類の写真撮影』 は、交通違反反則切符や、被害届等から当該事件当時者の個人情報を撮影、私物化していたというもの。
神奈川県警の現場職員は、この “撮影 事象” に対し、明るみになることを防ぐべく、時間を稼ぎ、証拠品を アンダーグラウンド で奪取すべく 色々手法を試みた。
当該警察官もこの事象 「現場職員の行為」 が事実なる旨、事後証言する。
(平成28年 7月現在)
非違調査の方向転換
神奈川県警本部の非違調査は、神奈川県公安委員会から県警本部長に対し調査指示を受けたため、監察室が正式に処理報告を行わなければならなくなり、形式上方向転換、調査担当官を配置し調査を別の方向から開始した。
当該行為は 警察書類から個人情報を私物携帯で撮影した事件である。
しかしながら処分は、懲戒にあたらない 『(簡易な事案対象)内部処分』 として “所属長訓戒” という、当該警察官の勤務する署長が注意する書面を渡す程度の処分に留めた。これがその 所属長訓戒 書面である
たった1枚のこの注意文言を示した文書を当該職員に渡すだけで、処分は終了。
本来、世間一般的に鑑みれば、我々民間で顧客情報に対する問題を起こした場合、処分内容に大小はあるとしても、企業価値やコンプライアンスを問われかねないよう、少なからず当該関係者については、再発防止策が確定するまで、同じ部署もしくは同じ業務からは、一定期間 でも 外すもの。
しかし我々の調べでは、この当該警察官、一切勤務内容事情は変わらない。
つまり、問題を発した現場の改善も無く、そのまま、従前来の勤務事情にある。
勿論、従前来の勤務であれ、内部職員から冷遇されている との見方もできるが、
我々が入手した 『処分内容』 では、『運が悪かった』 程度に内容が記されている。
『警察書類の持ち帰り』 として、処分内容を監察室は纏め上げていたのである
これで 「同情票」 は充分存在する。しかも 「昇進試験のため」 というのである。
私物携帯で、個人情報を撮影する・・ 新人では無い相応期間勤めた後の警察官として、このときの撮影は、学習・・すなわち試験でナニが役立つというのだろうか。
しかも、撮影だけですまない事象、この事件の真相にある。
少なからず、この所轄署地域課としての問題を、明らかにしていない。
処分内容の改悪
警察書類の持ち帰り、しかも当該行為の期間が1年弱となっているのが監察室の処分内容である。この当該行為の期間で、処分対象の範囲は自ずと明確でもある。
公安委員会 → 県警本部長 に委ねられた 当該行為の調査 で 県警本部 監察室 は、非違行為に至った理由を
『うっかり、持ち帰り』、『健忘していた』 ・・ として内容を纏めた。
私物の携帯で写真を撮影、デジタルデータ化して私物化。
これで、「 警察書類の持ち帰り、健忘」 で 一般的見識であろうか?
警察庁へも この報告内容であったに過ぎない。これでは再発防止策・組織体制の改善など、あり得ない。
本件処分は2011年、この後2015年に群馬県警では 地域課警察官 が扱う 「巡回連絡カード」 で、 女児誘拐事件 も発生した。
2015年 産経ニュース
女児誘拐未遂事件 「巡回連絡カード」で女子児童や父親の名前を確認
(引用)
警察庁幹部は「誘拐未遂事件の状況をよく調べた上で、巡回連絡カードの保管や管理の方法について対応を考えていかなければならない 」 と説明、事態の改善で、住民の理解を深め今後とも協力を求めたいとしている。
そして、この事件によって「個人情報の取り扱い」は国会でも質疑があった。
衆議院 質問本文情報 URL
答弁はこちら
衆議院 答弁本文情報 URL
この回答を行った「警察行政担当部署」に当時所属していたのが、現、神奈川県警本部長である。
そして当該本部長の組織構成の下で、当該 「天下り」 実態 が存在する。
警察組織が公金使い手厚いフォロー
以前お伝えしたが、この事象、個人情報のある当事者には 処分確定後早々に、「おもてなし」 を神奈川県警は行っていた。
当時、とある新聞社もこの有名人の時期が集中した 「神奈川県警 キャンペーン 御用達」 なる 続く同一人の採用には、疑問を投げかけていた。
この当事者は、芸能関係含め一般人より有名人である。
有名な人物には手厚いフォローするが、一般人の個人情報が漏れた当事者にはどのようなフォローしているのだろうか?
被害に対する聴取その書面、刑事事件の証人等の記載されたもの、等等。
当事者が有名人ならば発信力の大きさから、交通安全やら1日署長やら広告に用いて公金使い、一般市民の当事者にはその非違実態の報告、被害の有無確認も行っていないとなれば、発する問題が 行政として 多大にあるのではなかろうか。
それにしても・・
交通違反に関する非違行為理由の 「解釈すり替え」、「事情全てを処分対象にしない」を経た監察責任者の天下り先に 「交通安全協会」 を紹介ですか。
警察官による車庫法違反を時効としてお咎め無しとした監察責任者天下り先に 「交通安全協会」 を紹介ですか。
神奈川県警警務部の人事評価能力は如何様なもの・・・?
神奈川県警の不祥事については以降、 書庫 「責任の行方」 に配信舞台を変え、七人の記者が、実態を追及していく。
(責任の行方 に つづく)
(記者: 札幌SS,東京TT,横浜YT)