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5月21日18時58分配信 読売新聞
山梨県警は21日、宇都宮地裁判事下山芳晴容疑者(55)(東京都文京区千石3)をストーカー規制法違反容疑で逮捕した。
発表などによると、下山容疑者は甲府地家裁都留支部長だった2月19日~3月19日、山梨県に住む20歳代の裁判所職員の女性に対する恋愛感情が満たされないことを恨みに思い、女性の携帯電話に「今度いつ会えるかなぁ」「今何してるの」と面会を迫るメールや、女性を侮辱する内容のメールを十数回にわたって送り付けた疑い。
下山容疑者は午後9時ごろ以降、自宅やインターネットカフェのパソコンから、匿名で使える「フリーメール」のアドレスを使って送っていた。
下山容疑者は1984年、浦和地裁判事補として任官。東京地裁判事などを経て、2004年4月から都留支部長を務め、今年4月1日付で宇都宮地家裁足利支部長となった。
女性が3月18日、「知らない人からメールがくる」と県警に相談。4月10日に告訴した。女性が被害を訴えているという連絡が東京高裁からあったため、宇都宮地裁は下山容疑者を同日から自宅待機としていた。同23日付で宇都宮地裁判事に異動させていた。県警はストーカー規制法に基づく警告はしなかった。
下山容疑者は地裁都留支部で、スナックの女性を侮辱したとして、山梨県大月市議に30万円の慰謝料の支払いを命じる判決を言い渡している。
また、女子児童にわいせつな言葉をかけた男の判決で、「女児に与えた不安は甚大」と述べている。
宇都宮地裁の西岡清一郎所長は記者会見で、「現職の裁判官が逮捕されたのは極めて遺憾。処分は捜査状況を見ながら厳正に対処する」と話した。
最終更新:5月22日1時39分弁護士も裁判官も!