詐欺:田中森一元検事、無罪主張の方針
2月4日初公判
元特捜検事、田中森一被告=東京都清瀬市で2008年1月、弁護士時代に依頼人の男性から9000万円を預かり金の名目でだまし取ったとして、
詐欺罪に問われた元特捜検事、田中森一被告(65)の初公判が2月4日、大阪地裁(和田真裁判長)で開かれる。
「詐欺はしていません」と無罪を主張する方針で、弁護人によると、
男性との民事訴訟は和解が成立。
別の詐欺事件で有罪が確定し収監された大阪拘置所で、哲学書などを
読みふける生活といい、古巣の大阪地検との対決に準備万端のようだ。
起訴状などによると、田中被告は弁護士だった02年10月、出資法違反容疑で取り調べを受けていた金融業の男性から弁護相談を受けた際、
「捜査が落ち着くまで預かり、後日返す」などと言い、
9000万円を詐取したとされる。
民事訴訟では、男性へ9000万円の支払いを命じる判決が確定。
弁護人によると、昨年末に3000万円を支払う内容で、訴訟外で示談が
成立し、うち2000万円を既に支払った。
示談の成立を伝えると、田中被告は「解決して良かった」とほっとした
表情を見せたという。
刑事裁判は争点を絞る公判前整理手続きが実施され、初公判後、予備日も含め公判を7回開き、5月19日に結審する予定。
弁護人は「接見する度に書籍の差し入れを頼まれた。好奇心は旺盛で至って
元気。出所後に今回の体験談でも出すつもりかもしれない」と話している
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090131-00000041-mai-soci