イメージ 1
 
 
塀の中から懲戒請求
強盗傷害事件で山形刑務所に服役している受刑者が事件の弁護人(国選)をまともな弁護でなかったと懲戒請求した。しかし棄却され日弁連に異議申立、それも棄却となり綱紀審査会に塀の中から審査請求をした。岩手県弁護士会に所属していた弁護士は懲戒を出されて長崎に登録換えをした。そしてまた福島県に戻ってきた。服役囚は懲戒請求を棄却した綱紀委員長と弁護士会長にも懲戒請求を申し立てた。当然棄却となって異議申立を出すとのことでしたが私が
そこまではしない方がいいと手紙を出した。
 
強盗傷害で懲役刑になったがなぜ強盗をしたか過払い金が返還されれば事件を起こすこともなかった。そこを弁護人は裁判で言って欲しかった。しかし弁護人はその点は主張しなかったというもの。
これが懲戒処分にあたるかどうかは別として被告人としては納得して刑に服したかどうか
 
服役囚からの手紙 (5)
317日残念ながら綱紀審査会から棄却の通知が届きました。3月は発信通知オーバーのためご通知がおくれて申し訳ありません(刑務所では手紙の回数が制限されています)
じつに今さらですが懲戒請求及び福島弁護士会の議決に対する異議がそもそも失敗だったようです。せっかく市井さんにフォローしていただいたのに残念です。懲戒についてK弁護士は検察の論告要旨を証拠提出することによって請求者がサラ金から借り入れた理由は遊興費の捻出のため動機に汲むべきところはない(実際は理容業(彼の職業)の交際費の増加返済のための借金そして違法金利)
「過払いの事実を強調するのはマイナスと判断し被告人質問、弁論要旨で若干指摘するにとどめた」など予定主張しなかったミスをごまかすことに成功したのです。
異議はそれをやっていない事のみを書けば良かったんですね、とにかくコイツ
(弁護人)の事を考えると熱くなってあれもこれもゴチャゴチャ書き過ぎたのが失敗の原因で国賠代理人の「一番最初の長崎に出した懲戒請求書を司法書士が難しいですが弁護士に書いてもらえば取れたかもしれませんね」と素人の暴走を残念がってくれました。
ことさら悪質に描くことが論告の基本で本来弁護人はそれを回避するための正確な事実については公判前整理手続で予定主張する義務があったのです。
検察は同手続で当然予想していた違法金利について弁護側から一切主導権を取ることができたのです。モデルケース(裁判員裁判)大勢の傍聴者がいる法廷で有利に主導権を取ることができたのです。
予定主張してないことをK弁護士が弁論要旨で述べたところ声高に「今頃何言ってる!」と罵声を浴びせたのですよ、信じられますか?事実なんですよ。何も知らされず理解できない私は「弁護人が良い事を言ったから検察が文句を付けているのか」などと思ったりしましたが反面、主張すると言っていた「良い事」なのに、なんでもっと大きな声で力強く主張してくれないのか!とも感じていました。当のK弁護士は書面を提出した後「ヤバイ」予定主張してなかった・・・と気付いたのでしょうね。だからすぐ横で主張しているのに蚊の哭くような小さな声でコモコモ(まま)言っていたのです。判決以前の問題で私の裁判「岩手地裁初の公判前整理手続のモデルケース」はこの時既に終わってしたのですね。
服役後、改めて刑事裁判、同手続きを勉強し調書を取り寄せて見てびっくり!
納得しました。こいつは(弁護人)何もやってなかったんですよ
岩手から長崎、そして福島と全国を飛び回るわけです。
今回の綱紀審査会からの棄却通知を受け、彼が満面の笑みを浮かべている姿が想像できます。そして不利な書証を採用せず懲戒事由を削除して庇ってくれたM綱紀委員長に「心から御礼」をしているでしょう。
しかし何とかならないものでしょうか。こんなのは間違っていますよ。
 
話は変わりますが懲戒請求をやって保釈がもらえないのでは?と言われますが
私にとって二審で直接の被害者の方が感情を一転させて下さったことが何よりと思っています。
「(被害者への)慰謝料の支払いについては承諾し被告人の家族に寄贈するので役立てて欲しい」という手紙をいただいたことで私は救われたと思っています。
だからこそ、重大なミスをして嘘をついて逃げ回るK弁護士は許せないし庇った連中も許せないのです。
二審弁護士(Kではない)が「原審ではその実態が全く解明されていない。この問題は情状に関する極めて重大な問題―――」と一審の問題点を指摘した。
(後 略)
 
以上です。
刑事事件で国選弁護人の弁護活動に納得できないから塀の中から懲戒請求をしたのですがすべて棄却となりました。当初から処分は難しいと思っていましたが、処分になるかという問題よりもなぜ被告人の不満が残るような弁護活動だったのか、きちんと被告人に説得し納得をしたのかという問題だと思います
彼は今、怠慢な弁護活動によって損害を受けたと国賠をしています。
たぶんこちらも無理なような気がします。
 
また彼の手紙が届きました。
それでは次回