業務上横領罪:5200万円着服の元弁護士に実刑判決

毎日新聞 2015年03月19日 

 ◇大阪地裁が懲役4年6月  

 依頼人から預かった現金計約5200万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元弁護士、梁英哲(りょう・えいてつ)被告(41)に対し、大阪地裁は19日、懲役4年6月(求刑・懲役6年)の実刑を言い渡した。加藤陽裁判官は「高い職業倫理を求められる弁護士の信頼を失墜させた。一部の被害を弁償したことや弁護士資格を失ったことを考慮しても、実刑は免れない」と述べた。
 判決によると、梁被告は2012〜14年、依頼人11人から預かった相続財産や金融資産計約5200万円を口座から引き出すなどして着服。外国為替証拠金取引(FX)や弁護士事務所の運転資金に充てた。
 梁被告は今月10日、所属していた大阪弁護士会を除名処分になり、弁護士資格を失った。

逮捕された時の横領額は2000万円という報道でした。除名の時は2900万円でだんだん増えて判決の時は5200万円になってしまいました。
元弁護士となっていますが横領した時は現役の弁護士です。被告は株式投資などにのめり込んだようです。ちょっと利殖をしようと軽い気持ちで依頼人の預り金に手を出してしまったのが原因だと思います。
ミナミやキタの新地で派手に飲み歩いていたという噂もありました。
離婚事件、子どもの面会交流事件などでは連れ去られた側の立場に立って子どもの親権を変更させたこともある弁護士でした。
逮捕後、被告の受任中の事件のいくつかは法テラスが処理をしました。
(逮捕時の2014年05月09日の報道です)

横領容疑で弁護士逮捕 預かり財産2千万円、大阪

 弁護士業務で依頼者から預かっていた相続財産のうち現金2千万円を着服したとして、大阪府警南署は8日、業務上横領の疑いで、大阪弁護士会に所属する弁護士で韓国籍の梁英哲容疑者(40)=大阪市西区=を逮捕した。 南署によると、「(自分の)弁護士と相談する」と供述し、認否を明らかにしていない。
 逮捕容疑は2012年11月、大阪府八尾市の男性(59)とその親族から預かった相続財産約2300万円のうち2千万円を着服した疑い。 男性らから財産を預かった直後に自分の口座に移し替えたとみられる。13年9月、財産の分割作業が進まないことを不審に思った男性らが南署に相談した。
(2014年05月09日金)
時事通信 
 
梁英哲弁護士 (りゃん よんちょる) 27935
2000年登録 なんば国際法律事務所
(3月10日除名処分の報道)

横領で起訴の弁護士除名 大阪弁護士会

 大阪弁護士会は10日、依頼人から預かっていた相続財産約2900万円を着服したとして業務上横領罪で起訴された同会所属の弁護士、梁英哲被告(41)=公判中=を除名の懲戒処分にした。弁護士法に基づく最も重い処分で、弁護士資格を3年間失う。
2015年 今年の逮捕者・有罪判決
https://jlfmt.com/2015/01/09/30024/