弁護士に非行があれば懲戒請求を所属弁護士会に出すことができます。綱紀委員会が受理して調査を始めます。どんなに早くても結果が出るのは6カ月はかかります。
なぜなら、綱紀委員2人が担当し調査し綱紀委員が全員出席する委員会はどこでも月に1回しか開かれません。早くしろと言われても物理的に無理なのです。
曲がったことが嫌いなおばちゃんが宮崎県弁護士会所属の山田文美弁護士に懲戒請求が出されたのが今年1月26日、なんと3月6日には棄却されました。懲戒請求者から事情を聴取する綱紀調査もありませんでした。ほんとうに、きちんと審議をしたのだろうかと誰でも思います。
なぜ、慌てて棄却をしたのでしょうか。『大人の事情』があったのでしょう。
それは今は置いときます。
納得のいかないおばちゃんは(懲戒請求者)宮崎県弁護士会の綱紀委員会の江藤利彦委員長に懲戒請求を出しました。
6月10日提出。内容は、本当に審議をされたのでしょうか、今度は綱紀調査をお願いします。という内容、すると、6月29日懲戒請求者に宮崎県弁護士会から意見照会書というものが届きました。綱紀委員長への懲戒請求ですから委員長代理の副委員長の山崎真一郎弁護士が出したもの
 意見照会書
宮崎県弁平成27年(綱)第3号事件
             平成27年6月29日
               宮崎県弁護士会綱紀委員会
               副委員長 山崎真一郎
貴女が懲戒請求されている標記事件を調査するにあたって貴女のご主張事項を確認するため、以下ご回答頂けないでしょうか。平成27年7月10日までにご提出頂ければ幸いです。
貴女が本件申立によってご主張されたい事項を簡潔に述べると次の二つでよろしいでしょうか
① 貴女提出の平成26年(綱)第12号事件に対する当委員会の平成27年3月6日付け議決書の内容の対する不満

② 上記①事件に対する当委員会の調査において当委員会が貴女から事情聴取を実施しなかったことに対する不服
はい (  )
いいえ(  )
いずれかに○を付けてください。いいえの場合は貴女のご主張事項を簡潔にご教示ください。
㊟ ちなみにこの意見照会書には山崎弁護士のハンコがありません。
  せめて、認めの印鑑くらい押すものでしょう。
  これは公文書なのですから
宮崎県弁護士会綱紀委員会がおばちゃんを陥れるトリックを仕掛けてきました。
おばちゃんは、普通は半年もかかる綱紀委員会の議決をなぜ1月ちょっとで出したこと、これはどういう事といういわば質問です。山田文美弁護士の懲戒処分にならなかった不満ではありません。この質問で綱紀委員会が出したいのは、懲戒処分にならなかったと不満があれば、日弁連に異議申立をすればよいことです。綱紀委員長がどのような処分を出したかについて責任は問われませんという言い訳をしたいからです。
②の質問は、懲戒請求者を呼びだすことを日弁連は指導しているが、双方の主張が出ていて綱紀委員会が不要であると判断すれば絶対に綱紀調査が必ずしも必要ではない。というこれも逃げ道が用意されているのです。
この意見照会書でこの逃げ道を出すきっかけを綱紀委員会は求めているのです。
つまり、頭から江藤氏に懲戒処分など出すつもりもなく、今回もまともな審議すらするつもりもないという事です。
今まで宮崎はこういうやり方でうまいことやってきたのです。素人がごちゃごちゃ文句を言うなということです。『大人の事情』があるのだから、黙れ!という事です
これで、またまともな審議をしないで懲戒しないという議決を出してはいけません。
懲戒請求というのは一般企業でいえば苦情処理です。
綱紀委員会は宮崎の実力者の事務所の弁護士に出された懲戒を処分ナシにしました。
私は当初の懲戒請求書を見ましたが処分になることはおそらくなかったでしょう。宮崎県弁護士会が慌てて棄却した意味がわかりません。普通に審議をして議決をすればよかったのです。懲戒請求者に事情を聴き納得させればいいのです。綱紀委員会に求められているのは、懲戒請求者を納得させる弁護士としての腕です。
あなたの会社で考えてみてください。
あなたの勤務する会社で、担当の人間がミスをしたとします。ユーザーから苦情が出ました。会社の苦情係。カスタマーセンターはどういう対応をするでしょうか。
ユーザーから事情を聞いて、会社の担当部所がこのように対応しましたと報告をするでしょう。出された苦情を次に同じような苦情が出ないように考えるというのが一般企業の苦情処理です。
宮崎県弁護士会のような、まず門前払い、話も聞かない。こちらの事情が優先しまともな対応をしない。こんな対応をしていたら民間企業であればすぐに悪い評判がたち倒産をするでしょう。
今回の宮崎県弁護士会綱紀委員会の対応を『よくやった』というのは幹部だけでしょう。真面目な会員はなんと感じるか!宮崎の対応で『弁護士』という職種と業界の信頼を保てたのでしょうか。
全国の綱紀委員長はどのように思っているのでしょうか?
曲がったことが嫌いなおばちゃんが懲戒を出したのが6月10日
7月10日には宮崎県弁護士会綱紀委員会の全体会議があります(第2金曜)ここで、おばちゃんの懲戒が棄却されれば、またえらいことになります。まさか、前回1月半で棄却したものを今度は1月で棄却することはないと思います。
日弁連も全国の弁護士会も、『宮崎頼む!今度はうまいことやってく

れ』と思っているでしょう。