弁護士自治を考える会
日弁連広報誌「自由と正義」2019年5月号が届きました。GW10連休のため普段より5日遅れとなりました。
令和初の「自由と正義」ですが、自由と正義に以前はあった元号の使用はありません。
毎年のことですが、弁護士への苦情が増えるのも長い休み明けのこの時期です。当会に寄せられた苦情も弁護士が事件処理を忘れてしまったというものでした。中国地方の昨年副会長まで務めた弁護士が裁判所から選任された破産事件で法務局に提出すべき書面を期限内に提出するのを忘れて再度やり直しとなったもの、もう一度書類を作りなおして弁護士から裁判所に提出することで費用と時間の無駄になりました。依頼者が弁護士に電話をすると「忘れてました、」というだけで「申し訳ありませんでした」という謝罪の一言がありません。弁護士も人間ですから忘れることもあります。依頼者にとっては一生に一度の事件かもしれません。それを簡単に「忘れてました!」としか言わず、一言、謝罪の言葉があれば良いと思うのですが、出しなおしができましたので懲戒請求までは申立てしませんが、裁判所に対して裁判所の案件でこの弁護士を二度と選任するなときつく苦情を申し立てるようです。
今月は2019年1月に処分された弁護士の処分の要旨です。本日は一覧です。
日弁連が集計する年度内の懲戒処分件数は1月から効力が有効になった日のものです。
氏 名 登録番号 所 属 処 分 処分日
(1) 東 武志 14112 福岡 業務停止1月 1月8日
預り金口座の杜撰な処理、依頼者から借金
(2) 荒木田修 16085 第二東京 戒 告 1月9日
依頼者の意思と異なる事件処理
(3) 矢田政弘 16922 愛 知 戒 告 1月16日
着手金受領し事件処理せず。
(4) 松隈知栄子 25228 愛 知 戒 告 1月16日
遺産分割調停の事件放置、虚偽回答
(5) 小川秀世 19058 静 岡 戒 告 1月23日
少年刑事事件の調書を新幹線内で紛失
(6) 横内勝次 17562 大 阪 戒 告 1月23日
債権交渉事案の放置、
(7) 矢澤利典 35452 熊 本 戒 告 1月28日
傷害事件 着手金受領しながら保険会社との交渉せず。
2019年2月28日現在の会員数
会員 41140名 特別 8名 外国特別会員 416名
登録取消
1月25日 田原一成 東京 法17条3号 (除名処分)
2月6日 宮本裕天 東京 法17条1号 (脱税 有罪判決)