弁護士自治を考える会

2019年も、もう半分過ぎました。5月からは令和になりました。

2019年上半期 弁護士業界のあれこれのおまとめです

 

官報に公告として掲載された懲戒処分件数    56件

【2019年 官報公告】

2019年 官報 懲戒処分公告 

上半期 懲戒件数 ワースト弁護士会 上位6

2019年 弁護士会別処分者
東京     10    戒告6 業務停止4
大阪     8     戒告6 業務停止2
第二東京   6     業務停止2  戒告4
第一東京   5     業務停止4 戒告1
京都     4     戒告3  業務停止1
福岡     4     業務停止2  戒告1  退会命令1

7月に入り茨城で退会命令が出て、なんと「茨城県弁護士会」がワースト7位に食い込んでいます。
茨城     3     戒告2   退会命令1

このペースで行けば昨年100を切った懲戒件数がまた100の大台を超えてくる望みがあります。弁護士らは弁護士の数が増えれば当然、処分者が増えるという考え方です、3月31日で4万1118名の登録者数となりましたので、今年は処分者が当然100を超えてくれるでしょう。

 

 

 

2019年 上半期 弁護士に関するの報道

1 月
1月 9日    依頼者らから借金2千万円超、弁護士3度目懲戒 東武志弁護士(福岡)
1月18日    防犯カメラ映像に「改ざん」の疑い18年前の強盗事件で服役の男性再審求め新証拠提(大阪) 処分明けの弁護士頑張る
1月17日    共犯否定する手紙、弁護士が容疑者に見せる。張學連弁護士(東京)業務停止1年6月 
1月24日    業務停止中の賃金 アディーレに支払い命令 東京地裁判決
1月23日    弁護団長が期限忘れ上告却下…横浜事件国賠訴訟 森川文人弁護士(二弁)

2 月
2月1日     NGT暴行騒動で第三者委員会設置を正式発表 弁護士3人で1カ月半調査
2月5日     立民辻元氏に外国人献金 1万円、指摘受け返還 大阪の韓国籍弁護士
2月13日    弁護士会元会長・平出馨弁護士が和解金流用か 山梨 県弁護士会
2月14日    業務上横領罪の元弁護士が経営していた菅谷法律事務所、破産開始
2月15日    弁護士法違反被告 起訴内容認める 初公判
2月18日    国会、ツイッター裁判官出頭要請/ 懲戒処分に加えさらに訴追か?
2月21日    太郎浦勇二元弁護士(東京)1億6000万円着服容疑。警視庁逮捕

3 月
3月29日    非弁提携疑いの弁護士(神奈川)、不起訴処分に.
3月28日    示談書強要の東正人弁護士(大阪)有罪 大阪地裁
3月23日    岩倉正和弁護士【第一東京】業務2月の懲戒処分
3月24日    元特捜部長の弁護士を在宅起訴 東京地検、男性はね死亡
3月18日    2018年懲戒処分数88件 請求数1万2684件
3月11日    神奈川県弁護士会 林敏夫弁護士退会命令
3月8日     住民票を不正取得か(福岡) 弁護士を書類送検へ 
3月8日     業務停止中処分中の弁護士「法的手続き辞さない」横浜
3月6日     成年後見の預金3900万円窃盗か…法律事務所元職員
3月6日     大相撲土俵上の女人禁制廃止に向けた会長声明 兵庫県弁護士会

4 月
4月26日    非弁行為させた高砂あゆみ弁護士有罪 事務員に債務整理(大阪)
4月5日     依頼金受け取り職務を放置した田畠光一弁護士(福岡)業務停止4月
4月4日     65歳弁護士また懲戒処分、京都弁護士会 4月4日付京都新聞 島崎哲朗弁護士
4月2日     旧姓での役員登記却下「適法」女性弁護士の請求棄却.京都       

5 月
5月16日   懲戒請求者の住民票を不正取得 弁護士を書類送検(第一東京)
5月16日   埼玉弁護士会 加藤善大弁護士を懲戒処分・業務停止
5月14日   依頼者に十分な説明怠る 弁護士を業務停止1月の懲戒処分 井門忠士弁護士
5月9日    多額の預かり金を着服・洪性模弁護士に実刑判決(大阪
4月26日   非弁行為させた高砂あゆみ弁護士(東京)有罪 事務員に債務整理

6 月
6月6日    他人名義の土地の所有権を不正移転か,元弁護士ら男女5人を逮捕 伊関正孝元弁護士(東京)
6月7日    名古屋・錦で3台多重衝突、87歳弁護士が運転ミスか
6月5日    虚偽判決文作成で在宅起訴の鈴木健介弁護士(大阪)初公判で事実認める 大阪地裁

(5月10日   高砂あゆみ弁護士(東京)47810 法17条1号 弁護士登録抹消)

 

上半期 懲戒処分の要旨 ベストセレクト
 元裁判官だから

自由と正義  2019年4月号  懲戒処分の公告
金沢弁護士会  氏名 井 上 孝 一  登録番号 29256
処分の内容      業務停止1月  
処分の理由の要旨
被懲戒者は2016年3月から同年12月まで、様々な事件で裁判所に提出した異議申立書、裁判官忌避申立書、準備書面、控訴理由書等において裁判官や書記官等に対してヤクザのような語調」、「転勤を控えての粗雑処理」、「エッセイのごとく自分自身の個人的な感想を書くのは、裁判官失格である」、「善良ながら無知愚鈍な国民を困らせるのである」「裁判官と裁判所書記官が共謀して調書を改ざんした」等、事案における訴訟行為として有益性に欠け有用性も認められない記載を継続的に行った。

呼び掛ける!弁護士

自由と正義 3月号  懲戒処分の公告
島根県弁護士会 氏名  田 上 尚 志  登録番号 29661
処分の内容      戒 告
処分の理由の要旨
被懲戒者は株式会社Aが賃借人となり工場を建てて操業をしている土地について、土地賃貸人から委任を受け2009年頃に上記土地の賃貸借契約を解除するとともに建物収去土地明渡請求訴訟を提起し、2012年頃に土地賃貸人勝訴の判決がなされ、確定した後、あえて拡声器を使用しなければならない事情がなかったにもかかわらず、2017年3月1日、約35秒拡声器のサイレンを鳴らしながら上記工場内へ立ち入った上、工場で作業中の懲戒請求者らに対し、3メートルないし4メートルの場所からの退去等の呼び掛け及び問い掛けを行った。

 

 貸す弁護士

自由と正義 2019年2月号 懲戒処分の公告
仙台弁護士会 氏名 齊藤 哲  登録番号 37994
処分の内容   戒 告
処分の理由の要旨
被懲戒者は自動車保険の保険代理店の役員である懲戒請求者の紹介により、2014年8月19日に交通事故の被害者であるAから損害賠償請求事件を受任し、弁護士費用等補償特約を利用して損害保険会社から着手金を受領した後、Aから金銭の貸借を明示的に求められたこともなく、特別の事情がないにもかかわらず、同年10月23日に、Aに対し100万円を貸し付けた。

 借りる弁護士

自由と正義 5月号 懲戒処分の公告
福岡県弁護士会 氏名  東 武 志  登録番号14112
処分の内容      業務停止1月  
3 処分の理由の要旨
5)被懲戒者は依頼者であるA株式会社から2014年12月3日に800万円2015年2月6日に500万円借り入れた。
(6)被懲戒者は2015年12月3日、元依頼者Bから利息制限法に違反する2週間で10パーセントの金員を付加して返金する約束で1000万円を受領した。

 

 

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