弁護士が「ひき逃げ」した時の処分

弁護士ひき逃げした時の処分です。弁護士がひき逃げ(道交法違反ひき逃げ)した時に弁護士を続けられるか逃げてしまったことで罪が重くなってしまいます。一瞬で仕事も金も名誉も失うことになります。当然弁護士であればそのくらいのことは十分しっているはずなのですが、さすがに弁護士のひき逃げが理由の懲戒処分は過去ありません。 裁判で有罪になりますから懲戒処分を出す間もなく弁護士登録抹消になります。

弁護士の「ひき逃げ」事件は過去3件あります

(1)救護せず立ち去り弁護士略式起訴  2020年6月23日 報道

ことし3月、横浜市の横断歩道で自転車に乗っていた男性が車にはねられてけがをする事故があり、車を運転していた56歳の弁護士が男性を救護しなかったなどとして略式起訴されました。一方、車ではねてけがをさせた罪については検察は不起訴としました。

神奈川県横須賀市の小柳茂秀弁護士(56)は、ことし3月、横浜市金沢区の横断歩道で自転車に乗っていた20代の男性を車ではねて右ひざにけがをさせ、そのまま立ち去ったとして、ひき逃げと過失運転傷害の疑いで逮捕されました。その後釈放され、任意で捜査が続けられていましたが、横浜区検察庁は23日、男性を救護せず警察にも報告しなかったとして、小柳弁護士をひき逃げの罪で略式起訴しました。一方、過失運転傷害の罪については不起訴としました。検察は理由を明らかにしていません。これについて代表を務める法律事務所は「弁護士と連絡が取れていない」としています。

ひき逃げ疑いで自称弁護士逮捕 「弁護士と話できるまで…」と黙秘 神奈川県警 3月29日

車で自転車と衝突し、乗っていた人にけがを負わせて逃走したとして、神奈川県警金沢署は29日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、同県横須賀市湘南鷹取の自称弁護士、小柳茂秀容疑者(55)を逮捕した。「弁護士と話ができるまで、話したくない」などと黙秘している。

 逮捕容疑は28日午後5時55分ごろ、横浜市金沢区寺前の、信号機が設置されている市道丁字路交差点を右折する際、横断歩道を自転車で渡っていた大学生の男性(28)=同区=と衝突し、右ひざの打撲などの軽傷を負わせたが、そのまま逃走したとしている。

 同署によると、小柳容疑者は衝突後に車から降り、男性に「大丈夫か」などと声をかけたが、男性が「大丈夫じゃない。警察に連絡する」などと返答すると、再び車に乗って逃走したため、男性が110番通報。現場から約3キロ離れた路上で、警戒中のパトカーが逃走中の小柳容疑者の車を発見し、停車させたという。

引用産経https://www.sankei.com/affairs/news/200329/afr2003290005-n1.html

小栁茂秀弁護士(こやなぎ しげひで)  登録番号33166

弁護士法人横浜みなと法律事務所  代表弁護士

横浜市金沢区福浦1-1-1 

 

初の懲戒処分になるか!! 弁護士略式起訴  2020年6月23日

男性を救護せず警察にも報告しなかったとして、小柳弁護士をひき逃げの罪で略式起訴しました??

略式起訴であれば弁護士資格を失うことはありません。しかし、弁護士会の懲戒処分はあるはずです。6月に略式起訴ですから神奈川県弁護士会の会請求でまもなく処分が出ると思います。業務停止が必ず付くと予想されます。「ひき逃げ」の処分理由で初の処分となります。1年経過して処分がなければ市民からの懲戒の申立が予想されます。

(2)ひき逃げの弁護士に有罪判決 名地裁 2016年12月20日 |

ミニバイクの男性をひき逃げしたとして道交法違反(ひき逃げ)などの罪に問われた愛知県弁護士会所属の弁護士、梅田鉱二被告(33)=名古屋市東区=に、名古屋地裁は19日、「無責任で身勝手な行動」として懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。 判決理由で寺本真依子裁判官は、衝突を認識していなかったとする被告側の主張を、車についた傷などから「人身事故を起こしたかもしれないと認識できていた」と退けた。一方、飲酒運転の隠蔽を図ったとの検察側主張も「飲酒の時期や程度が明らかになっていない」と認めず、被害者との示談が一部成立していることなどから執行猶予付き判決とした。 判決によると、3月16日深夜、東区赤塚町の県道交差点で乗用車を運転中、赤信号に気づかず、信号待ちをしていた40代の飲食業男性のミニバイクに追突。男性に左足骨折などの重傷を負わせ、そのまま逃げた

有罪判決になりましたので登録抹消となりました。

梅田紘二 登録番号 42315 愛知県弁護士会 梅田法律事務所

登録抹消  2017年1月5日 法17条1号 

 

(3)飲酒ひき逃げ容疑で弁護士逮捕=タクシーと衝突、2人負傷 警視庁 2010年8月18日

酒を飲んで車を運転し、タクシーと衝突事故を起こして逃げたとして、警視庁世田谷署が自動車運転過失傷害と道交法違反の疑いで、横浜市磯子区、東京弁護士会所属の弁護士鈴木亮平容疑者(30)を逮捕していたことが18日、同署への取材で分かった。 同署によると、同容疑者は事故の約5時間後、知人の検事に付き添われて

神奈川県内の警察署に出頭。「酒を飲んで運転した。弁護士資格を失うのが怖くなって逃げた」と述べ、容疑を認めているという。逮捕容疑は17日午前2時20分ごろ、酒を飲んで乗用車を運転し、東京都世田谷区世田谷の交差点でタクシーと衝突。タクシーの運転手と乗客にけがを負わせたのに、車を乗り捨てて逃走した疑い。
同署によると、同容疑者は事故前、自宅近くで友人数人とともに、酒を飲んでタクシーで帰宅。新宿で別の友人と会うことになったため、車で再び自宅を出た。出頭時の検査では、呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが検出された。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010081800794

 

どういう判決が下されたか分かりませんが

2011年3月23日付官報にて弁護士の登録情報、登録取消

2010年11月9日 法17条1号 41012  東京 鈴木亮平

(注)愛知と第一東京に同姓同名(鈴木亮平)の弁護士がおられますが別人です。