最高裁は12日、希望する司法修習生に月約23万円を原則無利子で貸与する「修習資金」を借りていた65~68期の元修習生5999人に対し、年に一度の返還時期が来たことを通知する書類を発送した際、うち862人分を現在の住所でなく、過去の住所に誤って発送していたと発表した。届け出のあった住所変更の情報を国の会計システムに反映させる際に、漏れがあったのが原因という。
書類は今月7日に発送。元修習生の名前のほか、借りていた金額や滞納金などの情報が記載されている。最高裁は対象者に通知書類を再発送するとともに、ホームページ上で誤発送した書類回収に協力を呼び掛けており、「関係者に深くおわび申し上げる。再発防止に努めたい」などとコメントしている。
修習生には以前、月約20万円を支給する給費制が適用されていたが、65期からは修習終了5年経過後から10年間で分割返還する貸与制となった。71期からは、月⒔万50000円を一律給付する制度が導入されている。
引用 産経 https://www.sankei.com/article/20210712-UTNAEXPLCFOFTESECRLNE3KSME/
司法修習65期の皆さんはほんとうにお気の毒です。64期までなら給費制で年間200万円いただけたのですが、東北の震災もあり政府は国会で年間約100億円かかる給費制を貸与制にしました。
69期 53898~
68期 52212~
67期 50339~
66期 48314~
65期 46237~
法務省の「法曹の養成に関するフォーラム」で日弁連が提出した修習生のアンケートを見て委員が激怒したと伝えられています。アンケートは給与が無ければ飲み会ができない。懇親会に参加できないという内容が多く、さらに日弁連が出した資料には「弁護士7年で年収2000万円」というデータを出しました。
当時は民主党政権で宇都宮日弁連会長・民主党の枝野官房長官(弁護士)そして故仙谷由人議員(弁護士)が給費制存続で財務省や国会に働きかけていましたが、あまりに日弁連の非常識な対応で委員があきれかえって貸与制になったのではないかと・・・。
覚えてる?俺だよ!
気の毒な65期生です。ちょっと前なら給費もらえたし、71期以降なら給費をもらえた。そして貸与制でも保証料が必要、弁護士なら信用ありそうですが大手銀行は手を出さずオリコしか保証しなかったという情けない話。
司法修習生「貸与制」ローン大手オリコ独占 年約6万円天引き 2013年10月13日
“法律家の卵”に保証料ビジネス
司法試験に合格した“法律家の卵”の司法修習生に、給費制をやめて国がお金を貸す「貸与制」が導入されました。。司法修習という法律家育成の場で、カードローン大手のオリコが独占的に“保証料ビジネス”を行っています。保証料は貸与額の2・1%。毎月23万円(基本額)を借りる修習生の場合、毎月4830円がオリコへの保証料です。保証料は、あらかじめ天引きされ、22万5170円が修習生に渡る仕組み。1年間で約6万円がオリコに入ります。
(貸与制保証)https://jlfmt.com/2013/10/12/29494/
懇親会費・飲み代のために給費をくれ!
議事録
- 議事録[PDF:246KB]
- 資料
【資料1】議事次第 [PDF]
【資料2】法曹の養成に関するフォーラム第一次取りまとめ(案) [PDF]
【資料3】貸与制における保証の問題について(御要望) [PDF]
【資料4】貸与制の実施と司法修習生について [PDF]
【資料5】司法修習制度の意義と給費制・貸与制を巡る論点について [PDF]
【資料6】「司法修習制度の意義と貸与制について」(「第4回フォーラム日本弁護士連合会提出資料」資料1)に対する補充説明書 [PDF]
構成員
- 構成員名簿[PDF:63KB]
○久保委員
ささいなことで恐縮なんですけれども,7ページの上から12行目の「なお,日本弁護士連合会から提出された「当事者の声ブックⅡ」」ですね。そのくだりの5行は削除してはどうかというのが私の意見でございます。
その理由ですが,この案は全体的には非常に大局的で幅広い視点から説得力のある取りまとめが行われていると思いますけれども,この部分はいささか瑣末であって,全体の流れから見て,かなり異質でもあって違和感があるというふうに感じられるわけです。もちろん,懇親会の重要性は否定するものではありませんが,ややこの部分に違和感があるというふうなことなんです。
○佐々木座長
この点について,何かほかの委員から。
○井上委員
私も結論としては同意見です。懇親会というものにはそれ自体としてそのような意義があるのかもしれませんけれども,それを国民の負担による給費で賄うべきだといったことを堂々と言うことには,見識を疑うところがあり,内容的には,ここに書かれているとおり,いかがなものかと思うのですが,今おっしゃったように,それに言及することで,まとめ全体の格調が下がってしまうように思いますので,中身的には書かれていることと同意見ですけれども,まとめにまで取り上げるのはいかがなものかなという感じがしています。
○田中委員
私も今のお二人の意見に結論は賛成でございます。
賛成の理由がちょっとまた違うんですけれども,この部分というのは,議事録からは鈴木総務副大臣の御発言であることが明らかであり,これが取りまとめに残るとい
うことになると,「給費がなければ他の修習生や教官との懇親会への参加にちゅうちょするという司法修習生の回答が複数あったこと」を根拠として「給費制の必要性や意義について疑問を呈する」旨の意見を鈴木総務副大臣が述べられたということになります。しかし,議事録によりますと,副大臣は御発言の中で「ちょっと次元は低いのですが」というようなことを自らおっしゃって御謙遜された上で,「こういう資料をなぜお出しになるのか」,「それは率直な声だからと言えばそうかもしれませんが」というような言い方をしておられるんですね。この趣旨は恐らく,こういうレアなというか生のリファインされていないものは,こういう場に提出するに相応しいクオリティーの高い資料ですか,という筋からやんわりとおいさめになったと,こういうふうに私は理解したわけです。そのような理解もできるということになりますと,そういった御趣旨で言われた,ある意味カジュアルな御発言を,先程のような形に取りまとめて掲載することが果たしてよろしいのかというところに若干違和感を感ずると,こういう意見でございます。
○佐々木座長
ほかの意見を含めて,何かございますか。
座長といたしましては,皆様の御意見もただ今ございましたようなことで,立論の根拠が若干微妙に違いますけれども,基本的に違和感がある。それから,全体の文意のとらえ方も含めましていろいろ御意見がございましたので,この5行というのを削除するということでいかがなものかと思いますが,どうでしょうか。多数の方の御賛同を得られれば,カジュアルかどうかはともかく,そういう扱いでよろしゅうございましょうか。
では,そこについては,久保委員からの御提案からありました皆様の御意見を踏まえて,そういうふうに取り扱わせていただきますが,10ページまでのところで,ほかにございませんでしょうか。拝見しながら思いました。準備を進めていただいていて,さらにそれを訂正しろとまでは申しませんけれども,その点についての意見を申し上げました。
○佐々木座長
それは後で見ていただきます。ただいまの伊藤委員,鎌田委員,お二人から御指摘があった箇所については,ほかの委員は何か御意見ございますか。
○川上オブザーバー【日弁連】
フォーラム事務局が行われた調査結果の収入・所得の回収率が13.4%でした。この点,第3回フォーラムで伊藤委員からも御指摘いただきましたように,「これでは回収率が余りにも低い」ということで,日弁連は緊急に補充調査をしました。短い調査期間でしたが,回収率は44%になりました。その結果,フォーラム事務局の収入・所得の調査結果を分析する場合の留意事項として色々とありましたが,その中で,最近の収入のバブルと言いましょうか,過払金の事件があったわけです。これらも含めていずれも留意点として,ここに記載を残していただきたいと思います。
○宮脇委員
私は先ほどの御意見がありましたように,日弁連さんが行った調査そのものの意義というのは否定しませんけれども,ここの取りまとめの中に入れることに関しましては,先ほどの御意見どおり,これは削除していただきたいと思います。それは,このフォーラムとしてきちっと内容等について合意して行われたものではございませんし,それを補完したいという御意思であれば,それは日弁連の中で発信をしていただければよろしいことかと思いますので,ここの場からは削除をしていただきたいと,そういう意見を申し述べたいと思います。
○井上委員
私も結論としては全く同意見ですが,この前この調査について紹介があったときに,紹介ということなので,あえて意見を申さなかったのですけれども,フォーラムとして調査をすると決めて,しかも日弁連の御協力も得て調査をした,その結果が出ているのに,それが回収率が低いからといって信頼性が低いと独自に評価して,しかもそういう説明を付けて独自に調査をしたというのは,手続的にも適切でない上,そういう説明を付けて実施しているという点で,そこまでの意図があったとは必ずしも思いませんけれども,結果として調査の信頼性を損なうもの,つまり,一定方向への誘導を生じさせ得るものですので,そのあたりも配慮されて然るべきであったと思われ,その意味からも,フォーラムとして行った調査の結果と並べてこれに言及するというのは適切ではないと考えます。日弁連の主張としてこういうことを言われるのは結構だと思うのですが,そのようなものとしても,鎌田委員が言われたように,ここまで踏み込んで書くのはいかがなものかとも思います。
(以下略)
日弁連は懇親会費や飲み代くれをこの会議に資料を出してきました。委員から見識を疑われるとも言われました。