弁護士自治を考える会

日弁連広報誌「自由と正義」7月号 弁護士懲戒処分の要旨

6月号が届いた6月15日からの1月間でいろいろな事件が発生しました。一番の事件は安倍晋三元総理の銃撃事件でした。

 

暑中お見舞い申し上げます。

弁護士業界も賑やかで、詐欺再逮捕、夜逃げで退会命令、競馬でㇲって裁判にも行かず敗訴等々、月末にまとめて記事にします。1月からの懲戒処分件数は56件と例年並みです。

日弁連が神奈川の弁護士に退会命令を業務停止2年にした日に逮捕された事案がありましたが、処分変更の告知を官報に公告として掲載しなければなりませんがまだございません。ところが官報の公告なしで「自由と正義」に処分変更の要旨が掲載されました。必ず官報の公告があり自由と正義に処分要旨が掲載になるものですが、処分変更した日に逮捕されたのですから日弁連もみっともなくて官報は隠蔽し自由と正義にこそっと出したのでしょう。日弁連に文句を言ってもこれが自治です、許されています。自由ですとしか答えません。

7月号 戒告5 業務停止5

通算  氏名  所属  登録番号 処分     処分日  処分回数 (通算番号は1月号から)

㊾ 松永聡志 札幌  56797 業務停止4月  1月15日 初 

無断でスカートの中をスマホで盗撮

㊿ 前田博之 第一東京 26320 戒告  1月18日 初

遺産分割協議、貸金返還請求事件 委任契約書締結せず 

51 藤田和史 第一東京 35861 業務停止2月 1月20日

損が賠償請求事件、放置、説明せず、稚拙な弁護 

52 沖田良明 札幌 34135 戒告 1月26日 初 

遺留分減殺請求事件、着手金受けながら放置 

53 堀寛 兵庫 23040 戒告 1月28日 初

賃貸契約解除事件、怠慢な事件処理、預かったカードから預金を引き出す。半年で4回の懲戒処分の1回目

54 大田清則 愛知 20488 業務停止1年6月 2月9日 2 

預り金口座の杜撰な管理、預り金の返還せず、事務員に給料払わず 

55 松下典弘 愛知 46295 業務停止1月 2月14日 2 

貸金返還請求事件、適切な事件処理せず  

56 沖田哲義 山口 14618 業務停止6月 2月14日 3 

債権差押事件、過大な報酬を請求、預り金の清算に応じず、目的外で引き出す 

57 塚本まみ子 東京 24113 戒告 2月18日 初 

守秘義務違反 

58 置塩正剛 東京 31790 戒告 2月18日 初 

遺産分割審判事件 着手金を受けながら放置 

59 三山直之 福岡 40570 業務停止2月 初 

飲酒運転し物損事故 

処分変更(審査請求)

古澤眞尋 神奈川 27161 2021年6月29日 退会命令 2022年5月17日 業務停止2年に変更 

証拠のメールを偽造、退会命令は重きに失す 

橋本太地 大阪 49200 2021年3月1日 戒告 2022年5月17日 処分取消 

Twitterに「タヒネ」と投稿したが表現の自由であり反省しているから処分取消

2022年4月30日 会員数 44053名

処分取消 法17条関係 

3月3日 田中繁男 第二東京 11839 法17条1号 過去処分2回

4月4日 村越仁一 第二東京 21735 法17条3号 6回目の処分で退会命令

日弁連広報誌「自由と正義」は毎月発行です。特集の読み物も充実しています。

あなたが取った懲戒処分の記念にぜひ1冊。お申込みは、日弁連広報課「自由と正義」03(3580)9840年間購読費12000円(税別)1冊でも購入可能です。

日弁連広報誌「自由と正義」2022年1月号~12月号 『弁護士自治を考える会』